ヤングケアラー・ハナは、奮闘中!③~コロナ禍に、ご注意。直接触れ合いにくいケアの、難しさ。視覚障害を抱えた方のケースを、知っていこう~

@maetaka

第1話 子ども食堂のヤングケアラー、視覚障害をかかえた方の体験談を聞く。責任感ある子は、これも、ケアしてあげたくなるじゃないか!

 弱い立場の人を、助けたい。

 マキハタヤマハナは、ヤングケアラー。中学校に通いながら、家族の面倒を見ていた。

 ヤングケアラーって、どこまで、やらなくっちゃならないんだろう?その子たちの気持ちを、もっとわかってあげられたら、良いのにな。

 「私が、疲れた皆を支えるんだ。私が、私であるために!」

 仕事は、増えるばかり。

 ヤングケアラーは、真面目な子ほど、責任を負っちゃうし。

 「学校の用事を切り上げてでも、誰かの支えにならなければならないんだ」

 ハナも、真面目。

 子ども食堂の手伝いを中心に、大忙し。

子ども食堂にやってくる子には、共通点があった。ほぼほぼ、いく場所なく、弱い立場だということ。

 ヤングケアラーも、弱い立場。

 だから、たくさんの悩みに共感できたし、相談もされやすかった。これが、ヤングケアラーの疲れに、つながっていくんだけれど。

 弱い立場の子は、たくさんいた。

 「やっと、1人になれた…。ここでなら、安心して食べられる」

 涙を流しながら、食事をする子もいた。

 「ハナさん?」

 「はい」

 「俺は、まだ、良いほうなのかもなあ」

 「何か、あったんですか?」

 「俺のおじさん、大変なんだ」

 「え?」

 「聞いてくれよ…!」

 その子のおじさんは、全盲だという。

 「…そんなことを、私のような他人に話しちゃって、良いの?」

 「良いよ。俺、誰かに、聞いてほしかったんだ」

 「視覚障害の苦しみ、ですよね?」

 「うん」

 「盲導犬は、ついているんですか?」

 「いいや」

 盲導犬については、別の場所で、深く、考えさせられることになった。

 その話は、王子様のうんち問題という。

 また、いつか。

 今回は、視覚障害を抱えた人だけが歩いていたケースの相談。





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