第10話 兄妹②

妹:橋本 美咲(ハシモト ミサキ)視点


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 最近、わたしの兄さんが、とてもカッコイイ。

兄さんが部活を辞めて時間が出来たので、放課後は毎日、わたし( )の教室に来て一緒に帰ってくれるんです。それに良くわたしの事を褒めてくれる様になりました。


 それはもう、毎日、毎日です。今はとても幸せです。

もう、お義父さん、お義母さんとの約束を忘れて襲ってしまいたいくらいです。

でも、それをするのは、まだ、まだ我慢です。


 もっともっと、自分を磨いて、兄さんから襲って貰えるくらいにならないと♪

その日が楽しみで仕方ありません。


 今日は、スティーブさんの紹介で、兄さんと一緒にジムに来ました。

ここのジムは出来たばかりの新しいジムで設備が充実していて、温水プールやジャグジーもあるんです。今度水着を持って来て兄さんと一緒に、入りたいですね。


 それに兄さんはどうやら、私の太ももやお尻が好きみたいなんです。

最近よく褒めてくれます。流石に、胸は褒めてくれませんが、チラチラ見ているのは気付いてるんですよ? ふふふ。やっぱりビキニかな。でも他の人に見られるのは嫌だなぁ。今度、兄さんと買い物に行かないと♪


「ダイスケさん、ミサキさん。本日は、ようこそ! それじゃ、まずは更衣室で着替えてから、ジム全体の案内をしますね!!」


「「はい。お願いしますスティーブさん」」


 まずは、着替えましょうという事になったので、わたしはさっそく更衣室に行って着替え始めました。胸が強調されて見えるようなスポーツブラに、スパッツという出で立ちです。体のラインがとても良くでます。一人だったら、とても着れないですが、兄さんと一緒なら大丈夫です。


「(  )、ミサキ(  )その、凄く魅力的だけれど。ちょっと大胆すぎない?」


「兄さんが一緒なら大丈夫です♪ 守ってくれますよね♡」


「あぁ、頑張るけど………ここに居る様なマッチョやスティーブさん相手だと普通に無理だぜ? 体格が違いすぎる」


(    )


「もぉ。そこはちゃんと守るって言ってくださいよ♪」


「あぁ、頑張る」


「ダイスケさんは、部活で体使ってましたしね。トレーニングすればすぐに大きくなりますよ。ほらっ!」


 スティーブさんが、筋肉を強調したどこかで見たようなポーズを取っています。わたしには名前は、わかりませんが、もし兄さんがやって居たら。写真を撮っていたでしょう。あぁ、兄さんに壁ドンされたい。壁ドン。してもらってそして。。。



 あ! 少しの間、夢みてました。幸せな夢だった気がします。(  )が居なくてわたしと、兄さん二人っきりで、旅行をしているんです。桜が綺麗な季節で、二人で夜に出かけて『夜桜が綺麗ですね』なんて言い合うんです。今のうちに花見スポットを探して置かないと。その後、二人でホテルへ。。。


「おーい。ミサキどうした? 行くぞ? 調子悪いのか?」


「な、なんでもありません。大丈夫です。少し濡れてただけです」


「濡れた? 床でも濡れてた?」


 そう言いながら、わたしの足元を見渡して居ます。

あ、兄さんのつむじみっけ! そこにあるんですね。覚えましたよ。


「今は大丈夫です。行きましょう。兄さん。もう始まってますよ」


(       )


(             )


 わたしたちは、それぞれのトレーニング機械を使って運動をしました。

そして、わたしには女性のパーソナルトレーナーがつきました。ううぅぅ。兄さんと一緒に居たかったのに。でも仕方ありません。兄さんもここは始めてなんですから。我慢します。


「ミサキさんは、何を重点的に鍛えたいですか? バストアップやヒップアップが狙える機材なんかもありますよ?」


「両方お願いします!!!」


「ふふ、いいですね。先ほどのは彼氏さんですか?」


「いえ、、、兄なんです。義理の………」


「好きなんですか?」


「えっ」


「わかりますよ。そういうのって♪ 乙女の顔してましたもん♪」


 そうなのかな? 顔に出てるのかな? そう思って自分の顔を触りますが良くわかりません。だって、一番見てくれている筈の兄さんが分かってないんですよ。どういう事なんですか、ほんと!!


「でも、強力なライバルが居ますね………」


「えぇ………そうなんです」


「南条さんの所は、このジムにも出資されていますしね。奈央さんはそこの一人娘ですからね」


「えぇ………」


「でも、まだわかりませんよ。女性はこれからもっと綺麗になれますから♪」


 そう言ってくれるお姉さんを改めて見ると。ちょっと暗めの金髪で活発な印象があって、体が引き締まってる。とても綺麗な人だった。私もこんな風に変われば、兄さんに意識してもらえるんでしょうか。


「(それに、二番目でも良いんですよ♪ 男はそういうの好きですから♡)」


 え? と思ってお姉さんを見るが、ニコニコしてるだけで変わった所は無かった。ちょっと変な事を言ってた気がするけれど。気のせいなのかな。


 それから、私はお姉さんの指導の元トレーニングをしました。その際、一時的にはありますが、血流で胸をパンプアップするトレーニングをしたら、胸が胸がとっても大きくなったんです!! びっくりしたので、思わず自撮り写真を撮って、兄さんにも見せたら。


「確かに、いつもより大きいね。頑張ったね」


 と言ってくれました。あぁ、なんて今日は良い日なんでしょうか。

これで今日(ナナ)ちゃんが居なければ完璧なのに。


つづく

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あとがき


現実を受け入れられず、思い出が改ざんされる。義妹ちゃん。

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