猫と愛憎と雨

天邪鬼なrain

プロローグ

「ねぇ、君は雨好き?」

暗い部屋で男は女に聞いた

膝に猫を抱え女は男をチラリと興味なさそうに見るだけ、だがそれで男は満足なのか言葉を続ける

「僕は好きだな、だって何もかもを消してくれそうじゃん?あッ!あとね、君に似ているから」

満面の笑みで話す男、女は猫を撫でる手を止めジロリト死んだ目で男を睨みながら

「気持ち悪い」と呟いた

嗚呼、一体どこで人生間違えたんだか

「にゃー」

黒猫の鳴き声を傍に私は意識を手放すことにした

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