日常系アニメと武侠小説

新免ムニムニ斎筆達

【お詫び】武功設定の変更と変更内容

 こんにちは。いつも愛読ありがとうございます。天字第一号です。




 まことに勝手ながら、本作の軸とも呼べる要素『中華武功』に関する設定を変更させていただく運びとなりました。


 『気』というエネルギー概念を少しでも現実の中国哲学に近づけたいという作者の欲求と、設定のコンパクト化、その二つが主な理由です。


 たとえば中国語は、ピンインと発音法をしっかりと勉強して身につけておけば、あとはそれほど苦労無く学習できます(作者の経験上)。

 それと同じように「『気』というエネルギー概念の存在とその武功的意味を理解しておけば、他の設定をすんなりと理解できる」という武功設定を目指したいと思い、今回の大幅改稿をさせていただくこととなった次第です。

 

 以下が、改変した武功設定です。一から読み直すのが面倒という方は、ここを読んでおいていただければ楽かと思います(基本設定は変えましたが、ストーリーは全く変更しておりませんので)。







中華武功ちゅうかぶこう


 通称『武功ぶこう』。

 人体の持つ可能性を極限まで追求し練り上げることで、人の身で人を越えた境地を目指す、究極の体術。

 中華大陸発祥で、門派ごとにその戦闘スタイルや技が異なる。

 かつては星の数ほどの門派が大陸各地に乱立していたが、文化大革命での弾圧が原因で、ほとんどの門派が外国へと散ってしまった。


 


基骨きこつ


 人類の生物体としての能力をフルに引き出せる、理想的な骨格の形。

 中華武功では、まず『易骨功えきこつこう』によって骨格を整え、『基骨』を作る修行から始める。

 この骨格を得ることで、「歪み」によって制限されていた能力が解放され、今まで出来なかった身体操作ができるようになる。なおかつ、全身を巡る『気』の循環が良くなる。

 




 

 地球の自転や公転、風や水の流れ、木々の繁茂、地震、雷、火の燃焼——そういった現象をひきおこすエネルギーを、古代では『気』と総称していた。

 生物の体内にも、この『気』は存在する。

 五臓の活動、血流、筋肉の伸縮、骨格の動作、全身の重さ、神経伝達——それらの生命活動を起こし、なおかつ調和させているエネルギーこそが、生物の体内に働く『気』である。

 つまり、

 中華武功では、体内の『気』を意念・呼吸・体術によって操作し、それによって肉体の活動を随意的にコントロールし、その活動によって『内勁ないけい』という力を生成。それを「戦う力」とする。




内勁ないけい


 中華武功の技で使われる「高度な力」。

 『気』の運用によって肉体を操作し、その動作から生み出す。

 重々しい衝撃で相手を打つ、という単純な力だけにとどまらない。その技によって、さまざまな「形」の内勁が存在する。針のごとく細く研ぎ澄まして貫通力を高めた内勁、打った相手の体内に浸透する内勁、打たれたら毒として長時間体内に残り続ける内勁……etc。



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