第24話 誘い(いざない)の歌声

き闇を暗黒の力の源を封印して、今もその為にだけに生きている巫女姫たち

遠い彼方の昔にいた 神話の時代の勇者バルキニアの仲間達の三人


その中心にいた巫女姫

彼女は声を振り絞るかの如く、呪文の詠唱 長い長い詠唱を始めた


それはいつものように数百年以上、死を禁じられて

ただ、闇が世界を飲み込まぬように

その為にだけに 荒れ果てた荒涼とした大地で

歌うように詠唱を続けた


それに呼応して 仲間のエルフの狩人だった戦士も歌う詠唱


やがて、彼等を解放する新たな者達

闇を消し去る あるいは完全なる封印を施す事を

待ち続けて・・


彼女の傍には 

幾つかの水晶の中にいる 眠る騎獣の大きな猫と小さな犬 それに大きな竜

バルキニア達と供にいたもの

巫女の歌のような詠唱が済めば

また、再び誘い(いざない)の歌を祈りを込めて歌う

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