第2話:惨殺太郎!!俺は貴様を殺す!!丼チェーン店『どんどん亭』は狂気めいた殺戮屠殺フィールドと化したッッ!!

軍事・経済・文化、あらゆる分野において世界最大の国!『ダークネス日本』!

その国の首都である『ブラッド東京』に存在する世界最大級の100階建て高層ビル「残虐スラッシュ・ヒルズ」の最上階に存在するオフィスルームに一人の残虐王が黙々とタイピング作業を行なっていた…。


「何たる話だ…。我が社が爆破テロの被害に遭い、おまけにそのテロリストが我が社に存在する底辺のクズが起こしたものだとは…!!」

残虐王は怒り狂いそうだった…。己の尊厳を傷つけた事はなによりも許されない行為…。爆破テロを起こした底辺のクズには絶対的に苦しめながら殺さなければならない。

PRRRRRRR…「私だ…。至急、『惨殺太郎』を全国指名手配し、殺すようにマスコミと政府から声を発してくれたまえ…奴がこの世に生まれた事を後悔させてやるぐらいに惨たらしくなぁぁ…!!」


残虐王の身体から憎悪の炎が燃え上がる…。その姿を見た一般人だったら失禁してしまうほどの殺気を放っていた…。

男の名は『残虐Y太』

彼こそ『日本ダークネスIT株式会社』の社長であり、地獄めいた『ダークネス日本』を裏から支配している闇の帝王なのだ…。


残虐Y太を突き動かす信条はたった一つ『とりあえず殺す。全て殺す。残虐理論に基づいて絶対に殺す』

対話による譲渡や平和的解決など一切しない、暴力一筋。残虐ストロングスタイル。どうやってグロテスクに殺して問題を解決するべきか?という残虐理論を胸に『残虐Y太』は今日までダークネス日本を全てに部類において世界最大の国家として裏から支えてきた。

・領土が欲しければ殺す!

・金や食糧が欲しければブチ殺す!

・権力や王の座が欲しければ、残虐めいてブッ殺す!


だがこれまで順風満帆だった彼の道のりに大きなアクシデントが起きた。惨殺太郎という存在だ…。

殺す価値も存在しないFラン陰キャキモオタという劣等種族が躍起を起こし、ダークネス日本の社会経済を滅茶苦茶にした男。そのままダークネス日本の為に、残虐Y太の為に、とっとと死ぬべき存在だったのにだ…!


(((ふぅ…。いかんいかん。こういう時は気持ちをリフレッシュせねば…)))

残虐Y太はオフィスルームの中に存在するもう一つの部屋『セックスルーム』へと向かった。

ギィィィ…。

「………ああ良い。…エロすぎる。これは精子が大量生産されるゾォ…」

残虐Y太がうっとりと見ているものは自作の芸術的エロスだった…。瓜二つの可愛い双子の女子高生を身体を縦に真っ二つにして、左右を入れ替えて縫い合わせた猟奇的HENTAIプレイ『双子合体』の残虐死体…。残虐Y太はすぐさま裸になり、その残虐死体とセックスした…。

「ああいい…。双子の結合おま●こが私のチ●ポを気持ち良くしてくれる…!!」

ハードに締め付けるキツキツおま●こと柔らかいふわふわおま●こが同時にチ●ポを刺激する…!

「ははは…。HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」

KABOOOOM!!

大きな落雷と共に、残虐Y太は大量射精した…。

それと同時に雨も降り出した…。

「HAHAHA…!HAHAHA…!HAAA…」

彼は残虐王。ダークネス日本の裏に存在する残虐王。

そうだ、いつも通り残虐理論に基づいて底辺のクズを一人殺せばいい。何も問題は無い。残虐Y太の憎悪の炎は雨の音と共に少しだけ小さくなった…。

―――――――――――――――――――――――

ここは『ジェノサイド・池袋』、深夜2時。

冷たい風雨が降り注ぐ路地裏で、一人の男が雨に曝さらされながら息を潜め、ヨロヨロと歩いていた…。周りには大勢のチンピラ中高生ギャング達の惨殺死体が転がっていた…。

ボロボロで血だらけな黒いテックコートのフードを深く被り、口元にはドクロのバンダナ。チンピラ中高生ギャングからドロップした服装やアイテムを手に入れ、男は変装した…。

くたびれきった身なりからは殺意と満身創痍のオーラを纏っていた…。


男の名は『惨殺太郎』

彼は今、大量殺害とビル爆破と経済崩壊のテロ行為の罪で全国で指名手配されている身であった…。


惨殺太郎がテロ行為を行った『日本ダークネスIT株式会社』

この会社はダークネス日本の中でもトップクラスの上場企業であり、ダークネス日本の経済と生活の豊かさは全て『日本ダークネスIT株式会社』によって支えられてきたのだ。

惨殺太郎が行った殺人テロ行為はダークネス日本にとって深い経済ダメージ負い、株価は一気に大暴落ッッ!!

株券は紙クズ同然ッッ!!その他の関連会社、子会社、さらには大手銀行も地方銀行も倒産ッッ!!

その影響で失業者数は1000万人ッッッッ!!!

自殺者数は100万人ッッッッ!!!

『ダークネス日本』はさらなる暗黒の闇に包まれたのだッッ!!!


グゥゥゥゥ…。

(((…腹が減ったな。ここ2日間、殺人と逃走に明け暮れたから何も食べてないしな…)))

そう。惨殺太郎はここ2日間何も食事を摂っていなかったのだ…。

手作りナパーム弾でビル爆破を起こした後、彼が手にした自由には大いなる試練と壮絶な戦いが付き纏っていた…。


[『大手上場企業 オフィスビル爆破!』テロ行為が原因か?]

[ダークネス日本に重い経済ダメージ!失業者・自殺者多数!]

[関連会社も大手銀行も次々と倒産!!]


「あのテロリストはダークネス日本を地獄に陥れた極悪人です!ペニスとキンタマをグチャグチャに残虐グラインド行為をした後に、じわじわと、なぶり殺しにすべきだッッ!!」

「テロリストである惨殺太郎はFラン陰キャキモオタという容姿も学歴も最悪です。こう言った社会問題が起こらない為にもFラン大学は取り潰し、顔が醜い人間は問答無用でブチ殺すべきです。とりあえず惨殺太郎は惨たらしく、さっさと爆発四散されるべきです」

「エリート経済評論家である私の意見といたしましては、惨殺太郎がグロテスクに殺す事が成功したのならば、紙クズ同然だった『日本ダークネスIT株式会社』の株価は驚異の大反発が起こり、経済の回復が見込まれます。ダークネス日本は再び、豊かな暮らしができるでしょう」

「緊急速報です。ダークネス日本政府は惨殺太郎に対して惨たらしくグロテスクに抹殺処分する事を決議決定いたしました。国民にも協力する事を呼びかけ…」


惨殺太郎がテロ行為を行なって僅か3時間ぐらいの出来事だった…。マスコミと政府の柔軟な素早い対応で、全国民が結託し惨殺太郎を虐殺する事を発表!!惨殺太郎は追われる身となったのだッッッッッッ!!

襲いかかってくる殺伐社畜サラリーマンにチンピラ中高生ギャングッッ!!さらには人肉ジャンキーに殺人ポルノ嗜好家に至るまでッッ!!最終的には完全武装警察機動隊や超巨大殺戮破壊・戦隊ロボ:コロスンダーまでもがッッッッッッッッッッ!!!!


「死ね…!死ね…!死ねッッ…!!」

だがしかし、惨殺太郎にとって四方八方に襲いかかってくる敵に関しては問題はなかった。彼は元システムエンジニア。降りかかってくるエラーを処理する事に関してはプロ級の腕前を持っている。


殺人用武器を装備していれば、どんな状況にでも対応して殺す事が可能!膨大なデータ分析と対応能力に殺人能力が組み合わせれば、基礎要素だけでも攻撃力は500%、一撃必殺の技量は800%までに上昇するほど強力な、ほぼ無敵のファイトスタイルが確立されるのだッッ!!惨殺太郎はこれによりたった一人でテロ行為が可能な最強の漢と化したのだッッッッ!!!


だが惨殺太郎も人間だ…。

メシを食ってない状態では攻撃力、一撃必殺の技量、体力も低下する…。『腹が減っては戦はできぬ』というやつだ…。

幸い、現在は深夜2時。人通りは少なく、雨に濡れたテックコートは生臭い血の臭いを洗い流してくれた…。チンピラ中高生からドロップして手に入れた黒のテックコートとドクロ柄のバンダナで一応の変装はした…。極端に目立つ事はないだろう…。惨殺太郎は暗い路地裏から明るいストリートへ足を運んだ。飢えを満たす為に…。


…ここは『ジェノサイド・池袋ストリート』

不快なスカム・ボカロ曲とスカム・アニソン、アニメショップと24時間営業のファーストフード店から発せられる光が惨殺太郎の精神を凌辱する…。

惨殺太郎とは異なる人種が占拠してる『ジェノサイド・池袋』に彼の居場所など存在しないからだ…。


アニメ信者オタクに野生化した人肉ジャンキー、ソフトポルノ嗜好家、ダーク・メンヘラ中高生グループ。

惨殺太郎はどこの人間にも属さない。テロリストと言われる前からも嫌われていた存在なのだから…。いつの時代もキモオタ面の醜い容姿は排斥される。オタク界隈でさえ、イケメンや美少女が大勢存在する時代。当然差別されるのだ…。昔愛していたアニメ文化もオタク界隈も今は惨殺太郎にとって、憎むべき存在だ…。


そんな居心地の悪いストリートの周辺を見渡し、一軒の24時間営業ファーストフード店へ向かった。丼チェーン店『どんどん亭』へと…。


「ラッシャッセー!!」

白々とした清潔感あふれるカウンターテーブルに、白い壁、量産化されたスカム・アニソンがファーストフード店らしい空間を演出している。店内にはこの世の終わりみたいな顔の客が5、6人存在した…。みんな同じメニューを食していたのだ…。


「人肉ッッ!!人肉ッッ!!超美味えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

「げひひひひひ…!!中毒になル!!理性ガ無くナるゥゥゥ!!!」

「ギギギ…!!ハラヘッタ!!人肉ゥゥ!!人肉ヲ、サッサト持ッテキヤガレェェェェェェェェェェェェ!!!!」

そう!客が食べていたのは『どんどん亭』の新メニューである『人肉すた丼』!!今、ダークネス日本の中で最もホットな流行グルメなのだ…!!

シャブと大麻ハーブ、エナジードリンクにニンニク醤油で漬け込んだ人肉をタマネギと一緒に炒めたガッツリ飯は、疲れきった肉体と精神に生気を吹き込む。中毒化したリピーターが大量発生するほどだ。

お値段も並盛りで、たったの300円。大量発生した自殺死体を使用してる為、低コストを実現。最早、ダークネス日本のソウルフードとして食されるのは確実だ。


(((……気分が悪くなりそうだ)))

惨殺太郎はこのメニューがどうも好きになれそうにもなかった。

人間としての尊厳を捨てて、狂気に乗ろうとするその姿はまるで、知能を失ったケモノッ…!!


(((ああまで行ったら人として終わりだな)))

惨殺太郎はそう思った…。気にせずカウンターテーブルの一番奥の空いている席へ座る。食べるメニューは既に決まっている。


「…ネギトロ丼大盛りを2つ。エナジードリンクを1つ」

「かしこまっしたーッ!!」


惨殺太郎はこのメニューが好きで、前々からこの店でよく食べていた。

並盛りで300円のリーズナブル価格に加え、大盛りにしても100円増し。エナジードリンクもとっても安く、500mlで100円。

元・底辺社畜だった惨殺太郎のお財布にも優しいのが理由だ。


「お待たせしましたーッ!!」

1分も経たずして、目の前のカウンターに大盛りネギトロ丼2つと500mlエナジードリンクが置かれた。

ホカホカの米に乗ったケミカル感満載の冷凍ネギトロとキンキンに冷えたエナジードリンクが食欲をそそる…。

(((おお…)))


惨殺太郎は慣れた手つきで醤油をぶっかけて、かき込んだ。

醤油と混ざったケミカル冷凍ネギトロの旨味と米の甘みが舌を刺激する!絶品!!

(((美味い…!!)))

あっという間に一杯目を平らげ、すかさずニ杯目も食す!

惨殺太郎の飢えはみるみると解消していき、殺意と満身創痍のオーラは少しだけ薄れていった…。

そして二杯目の丼も全て平らげて、最後にエナジードリンクを一気に飲み干す!疲労困憊の身体に大量含有のカフェインとアルギニンが全身に行き渡り、ヒーリング効果を促す!

(((ふぅ…)))

食事を終えた惨殺太郎は大きなため息をついた…。

そのため息には、惨殺太郎の将来の不安と孤独感が付き纏った…。

(((俺はこの手で、あのクソ社長と上層部を殺すと誓った…。だが約一億のダークネス日本国民が総動員で俺を殺そうと狙っている…。何処か身を隠す場所が必要だ…。でも何処に?敵しか居ないこの国に俺の隠れられる居場所なんて…)))


…。

……。

…………。

(((ハハっ…。元から居場所なんざなかったか…)))

エナジードリンクを飲んだせいか?惨殺太郎の心は真夜中の冷たい風雨の様に冷え切ってしまった…。


「…ごちそうさま」

そうだ、まずは何処か身を隠す所を見つけよう。ずっと戦い続けてたら、テロ行為も起こせずにゲームオーバーを迎えてしまう。

そう考えて立ち上がった惨殺太郎はお会計を済ませる為、レジへと向かう。…とその時だッッ!!!


ギョロリッッ…!!!「……!?」

殺気ッッ!!このファーストフード店内で惨殺太郎は明らかな殺意の気配を感じた!!その気配の元を見ると惨殺太郎はすぐさま理解した!!

なんと『どんどん亭』のチーフリーダーがお会計レジの前で獲物を狩るハンターの目をしていたのだッッ!!その手元には牛刀が握られていたッッ…!!

(((気付かれたのか…?いや、変装してるから気づいては無いはず…)))

さっさと会計を済ませて退出しようと惨殺太郎は早足でレジへ向かった。


「……お会計900円でごザいまス」

「…あっ。ああ…」

さっきのマニュアルめいた威勢の良い声は何処へやら?明確にブチ殺そうとする呪詛めいた声で接客するチーフリーダー。

チャリンチャリン…。

「……900円ちょウどですネ」

「ああ…。じゃあ、ごちそうさま…」

ダァン!!「待てやゴラァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

牛刀を叩きつけて咆哮するチーフリーダー!!その怒号に『どんどん亭』の客5、6人の箸が止まった…!!『人肉すた丼』を無我夢中で食べていたのにも関わらずに…!!

「まだ会計は済んデいませんヨ…」

「…しっかりと飯代は払ったはずだぞ。夜勤のしすぎで疲れてるぜ…」

「払うのは…テメエの生命いのちだァァァァァァァァァァァァアアア!!!!」

BOOM!BOOM!BOOM!BOOM!BOOOOM!!

狂気の咆哮と共に投げられたの大量の牛刀ッッ!!!

惨殺太郎に目掛けて襲いかかるッッッッ!!!

「ぐわあああああああああ!!!」

牛刀の雨嵐ッッ!!惨殺太郎の体に大量の牛刀が突き刺さり、無骨なハリボテと化したッッッッ!!!


「貴様ァァ…!惨殺太郎だな!?ああ!?そうだろ!?そうだよなァァァァァァァ!?そうだと言えェェェェェエエ!!!」


「何!?惨殺太郎だと!?」「今、惨殺太郎と言ったなァ!?」「奴が惨殺太郎というのかァァァァァァァ!?」

そして、そのワードに反応するかの如く、客5、6人も殺人ウェポンを装着ッッ!!

有刺鉄線クギバットに大型パイプレンチ!!もう一方はハンマードリルに即席合成チェーンソー・バット!!更に丸鋸版コンクリートカッターに残虐ミンチドリル棍棒までも!!


「まっ待てッ!!俺は惨殺太郎なんかじゃない!!俺はそこら辺に居るチンピラ中高生なんd…」「嘘つくんじゃねええええええぇぇぇェェェェェエエ!!!!!」

またしても咆哮シャウトでブチ切れるチーフリーダー!!怒りで理性が完全に失ったその姿は正にBERSERKER《バーサーカー》!!最早、話し合いは完全不可能だと言えよう…!!


「俺は『どんどん亭』のチーフリーダーだ…!!そして尚且つカニバリズム・グンマー県で人肉屠殺場の職員にもなった男だ…。言わば俺は人肉に関してはプロでありエキスパートッッ!!臭いでそいつがどんな人種かを俺は区別出来るんだぁぁ…!!テメエから漂ってくるFラン陰キャキモオタ独特の臭ェ匂いがなァァァァァァァァァァァァアアア!!!!」

「ぐっっ…!!変装したのに匂いで気づいていたとは…!!」


なんたるアクシデントッッ!!たまたま入った店の従業員の一人がカニバリズム・グンマー県出身で、しかも元・人肉屠殺場の職員ッッ!!これは元・プログラマーの惨殺太郎でも対応不可能なエラーだったのだぁぁぁ…!!!


「さぁ惨殺太郎よ…。今からこの『どんどん亭』はテメエの殺戮屠殺フィールドと化したッッッッ!!楽しい楽しい残虐パーティーの始まりだァァァァァァァァァァァァアアア!!!!」

「「「YEARRRRRRRRRRRRRRRRRR!!!」」」


そして惨殺太郎に目掛けて襲いかかる、チーフリーダーと5、6人の客ッッ!!このままでは惨殺太郎は残虐スプラッター・三枚おろしをくらってしまい、美味しくクッキングされてしまうではないかッッ!!

圧倒的狂気!!圧倒的残虐!!圧倒的カオス!!

惨殺太郎はまた、身を投じる…。残虐めいた死闘に…!!!

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社畜BERSWRKER 惨殺☆太郎 荒羅氏田(あらしだ) @ARASHIDA

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