儚さと春

人は儚い今生きよ

アウグスティヌスの心臓だ


駆け抜ける色 桜の香


完治を己に求めたら

この木の下に埋まッちまう


記憶の奥は 流れ落ち


命の対価な願うのは

確かに生きる我が脈で


海原にまで血の色が

ほんのり紅く柔らかく


咲いておくれよしんしんと

罪を消し去りとうとうと


儚い君よ今生きよ


2022.3.7(月)

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