欠けた病室

夕方を過ぎたので

カーテンを閉める

本当は窓際の友の仕事


ふと空を眺めると

雲が流れていて息を飲む

彼は退院までに帰るだろうか


時がまた過ぎてゆくので

目を室内に戻す

色とりどりの彼の折り紙


ふと廊下から音が

彼を心配する声がする

郷愁の愛を想い出す度に


彼に生きててほしいとおもう憶ふ


2022.3.6(日)

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