[完結]【オー!マイ・ダンジョン!】-拾ったスキルで成り上がれ!-
けみゆあ😱
Season1:底辺成り上がり編
第1話 スキル玉拾う!
◇◇◇◇◇
20xx年 世はまさに大迷宮時代!
数十年前に世界の各地でダンジョンが発生。
化石燃料の不足を補う可能性を秘めた出来事に、各国がそれを活用すべく、事業化の整備を進めていった。
そして、
◇◇◇◇◇
「うーん、今日も疲れた〜!」
どん!
「うわ!危な!」
何かの丸い物体が目の前に落ちてきた。
「あれから落ちてきた?鳥?人?人!?
そんなわけないか!
なに落としたんやろか?」
目の前に落ちた玉を拾い上げる。
「おー、これスキル玉じゃね?」
拾った玉は、持った瞬間に虹色に光る。
「うわ!虹色のスキル玉!なんで?」
スキル玉。
ダンジョンで極稀に入手できるアイテムで使用するとスキルを覚える。
虹、金、銀、銅、鉄の種類があり、虹のスキル玉に関しては、市場に出回っていないので、一般では、お目にかかれないアイテムである。
「とにかく、うちに入るか〜。
明日は休みだし、届けに行くのは明日でもいいやろ。」
すでに、家の前まで帰って来てたので、拾ったスキル玉をポケットにしまって、うちに入る。
「ただいま〜!」
「おかえり〜!ご飯出来てるから、手を洗って!
遅いから、先に食べちゃったよ!」
「おー、わかった。サンキュ!」
「よく食べるね〜。ちょっとはダイエットしなよ。
痩せたら、カッコ良くなると思うんだけどな〜。」
「無理!体質なんだから。」
たぶん、遺伝ではないと思う。
現に、妹はたくさん食べるが、全然太らない。
俺は、食べなくても全然痩せない……。
「そんなんだから、『ゆでたまご』ってあだ名をつけられるんだよ。」
「ほっとけ。かわいいじゃん……。」
自分でもわかってるんだけど、言われると落ち込むなぁ……。
肌が白くてツヤツヤしていて、体がパンパンに太っている。
小さい時からのあだ名は、『ゆでたまご』。
「ごちそうさま!」
ご飯を食べて、自分の部屋に入る。
パソコンを開いて、拾ったあれについて調べる。
久しぶりに探索者IDを打ち込み、日本探索者協会のホームページにログイン!
スキル玉の情報を調べる。
【虹】スキル
・鑑定
・アイテムボックス
・各種強化(神)
・各種武術(神)
・各種魔法(神)
・各種錬金術(神)
などなど
※販売所で購入不可
「やっぱり、やばいアイテムだ!」
価格も調べてみたが、虹に関しては『時価』としか書いてない。
まあ、販売所にないんだから、当たり前なんだけど。
ただ、金色のスキル玉でも億越えなんで、相当やばい代物だ。
ポケットから虹のスキル玉を取り出して、まじまじと見つめる。これが億超えか〜。
これって、落とし物として、届けたら1割貰えるんと違ったっけ?
「えーーーー!やばい、やばい!」
一気に緊張感で震えてきた。
もしかして、大金持ち?
「ふー。落ち着け!
一応、念の為にスキル名と所有者を確認してみるか。」
スキル玉を右手で握って情報を確認。
ちなみに、この時代は全員の探索者登録が義務化されている。
生まれてすぐに、右手にチップのようなものを埋め込まれる。
まさに総探索者時代!
探索者証も右手のチップが兼ねている。
そのあと、赤ん坊のうちに親に抱っこされた状態で一瞬ダンジョンに入り、覚醒させる。
自分のステータスも、右手をかざすことで見られるようになる。
あら、摩訶不思議!
また、稀に出現するスキル玉は、ダンジョンでドロップした際に、最初に右手で触った人が所有者として登録される。
あら、摩訶不思議!
そのほかのアイテムも同じようなシステムで管理されているので、所有者の変更をしない限り、使用することができないようになっている。
所有者の変更は、探索者協会でのみ可能。
〈スキル玉(虹)〉
スキル名:マイ・ダンジョン
所有者:橘
「え?なぜ?」
所有者が俺になってる?
どういうことですか?
ダンジョンで落ちていたなら、あり得るかもしれないけど、ダンジョン外で拾ったスキル玉に所有者が登録されてないなんてあるんですか?
しかも、虹ですよ!虹!
よくわからないけど、これを届けたらどう思われるんやろ?さらに問題発生したよ……。
あと、スキル名がマイ・ダンジョンってなってるけど、何それ!?
意味がわからん。
再びパソコンを開いて、
探索者ランカーのブログ
22チャンネル(通称:ダブチャン)
ミーチューブ(通称:メツベ)
ツッタカター(通称:ツッタカ)
いろいろ調べてみたけど、そんなスキルの話は一切出てこない。
これは事件だ!
よく考えたら、そもそも、このスキル玉って落ちてたんじゃなくて、落ちてきたんだった。
落とした鳥?
いや、鳥だとしたらデカかったぞ!
一瞬、人に見えたもんなぁ。
でも、翼で飛んでたしなぁ。
天使?悪魔?ミステリー!
信じるか?信じないか?は、あなた次第です!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます