観察

第1話 AK47 カラシニコフ

アサルトライフル。日本語訳では突撃銃と呼ばれる種類の銃である。

ストック（銃床（じゅうしょう））を右肩にあてて右脇をしぼり、リアサイト（照門）とフロントサイト（照星）が視線を直線で結ぶように構える。左手はハンドガード（前床）に添えて体と密着するように肘を引き締めてトリガーを引く。

また、移動しながら発射する場合は腰だめに構えて撃つ。

世界でもっとも流通している銃で、もっとも人を殺している銃でもある。

だが、命中精度が極めて高いわけではない。ただあらゆる状況でもっとも確実に運用できる、もっとも生産コストの低い銃である。

それがあらゆる戦場で求められた。「必ず撃てる」生死を分ける究極の状況において、それに勝る価値は無いのだろう。