第313話

 腕が一本無くなったぐらい、マザーなら指の一弾きすら要さずに治してくれる。フィリップが冷静であれば、そんなことを考えて笑みを浮かべることも可能だったかもしれない。だが、今は痛みと急激な失血から来る意識の混濁でそれどころではなかった。


 失神するほど痛いし、失血量は十分に意識喪失を引き起こす域だ。それなのに、痛みのあまり意識を失うことも出来ない。


 びちゃびちゃと背筋の凍るような音が続き、その音とは関係なく体の熱が引いていく。


 叫び、喚き、号泣すること数秒。

 ふと痛みが和らぎ、右手の指先の感覚を得た。


 「……ぁえ?」

 

 恐る恐る右手を動かして顔の前に持ってくると、血に濡れた、しかし傷一つない状態の右手があった。ぎゅっぱ、と掌を開閉すると、当然、自分の意思に従って動く。


 粘ついた唾液を飲み込んでから身体を起こすと、いつの間にか傍にいたミナが心配そうに見下ろしていることに気が付いた。

 前にも見たことのある構図だと思ったフィリップは、彼女の手首を深々と切り裂いていた傷がたちまち癒えていくのを見て、状況を完全に理解した。


 「ごめんなさい、剣を狙ったのだけれど」 

 「大丈夫……」


 傷のあった辺りを擦りながら立ち上がったフィリップは、苦労して笑顔を作る。たった今まで苦痛のあまり引き攣っていた表情筋は、あまり素直には動いてくれなかった。


 フィリップの腕を千切り飛ばしたのは、背後から撃ち込まれた血の大槍だった。言うまでもなく、ミナの魔術だ。

 彼女の狙いが甘かったわけではない。フィリップが咄嗟に拍奪の歩法を使って避けようとしたからだ。──ティンダロスの猟犬を右手に持っているような状態なのに。拍奪は相対位置認識を狂わせる技術だが、フィリップが掴んで追従させていれば相対位置も何もあったものではないというのに。

 

 「ありがとう、ミナ」

 「気にしないで。……それにしても、驚いたわ。あんなに叫ばなくても良かったでしょうに」


 大袈裟ね、と言いたげな呆れを見せるミナに、フィリップは苦笑を浮かべる。今度は自然な表情だった。


 「いや……人間にとっては、腕一本って相当な大怪我だよ。下手したら死んでるからね?」

 「私の血のことを忘れたの?」

 「忘れるぐらい痛かったよ」


 恨めしそうな台詞を、柔らかな笑みと共に投げる。

 フィリップは特に、腕を吹っ飛ばされたことを恨んではいなかった。今のはフィリップのミスだ。後衛を信じ切れず、支援攻撃圏内で自分の位置を誤魔化すなんて馬鹿なことをしたフィリップが悪い。


 「僕、前衛向きじゃないね」

 「戦闘スタイルと噛み合わないし、打たれ弱いしね」


 気を遣って「後ろに気を配れないしね」とは言わないミナだった。


 ミナは血液を使って鞭を作り、フィリップに投げて寄越した。

 蛇腹剣は再び完全に姿を晒したティンダロスの猟犬の背後に転がっている。千切れ飛んだフィリップの腕と一緒に。


 だから代わりの武器が必要だというのは分かるが、まさか何も言わずに鞭が出てくるとは。フィリップに持たせるならロングソードより鞭。正解だ。その方がフィリップを戦力として扱える。

 

 「私が前に出るわ。下がりなさい」


 猟犬に「フィリップ相手には効かない」という印象を植え付けられたはずだが、あの次元歪曲はいつでも再発動可能だろう。あれは流石に生態ではなく魔術だが、発動に特別な制約があるという智慧は無い。

 そう考えると攻守交替には多少の懸念があるが、仕方ない。このままフィリップが前に居ても猟犬を殺し切れないし、またフレンドリーファイアを喰らう可能性もある。


 分かった、と端的に頷いて後退する。

 猟犬の一挙手一投足に──具体的にどの辺りが手と足なのかは判然としないが──気を配りつつ、その理解不能な姿の情報が思考を妨げないよう、おおよそのシルエットで捉える。


 視線を切らないよう慎重に動いていると、ふと猟犬が振り返った。


 馬鹿な、と、フィリップは思った。

 あのティンダロスの猟犬が敵対者を前に余所見をするなんて有り得ない。


 馬鹿が、と、ミナは思った。

 彼女にとっても猟犬の外皮や次元歪曲は驚異的な防御だが、魔剣『悪徳』によるカルマ値の負債はあと数撃で十分に溜まる。即ち、魔剣『美徳』による即死圏内に入る。


 結果として、踏み込もうとしたミナを、フィリップは手を掴んで止めた。


 「待って、ミナ! 罠だ!」


 断定形で警告するフィリップ。しかし、確証はない。

 絶対的強者であるが故に罠を警戒しなかった──これまでの戦闘経験に於いて、罠の悉くを踏み潰してきたミナと同じく、ティンダロスの猟犬もまた、肉体性能のみで人間に優越する化け物だ。


 罠なんてこすっからい真似をするよりは、正面から、嘲笑と共に噛み千切るのが奴らだ。人間に優越するもの。人間を殺すものとして、奴らはそれだけの性能を持っている。

 ただ、相手が同じく人外の化け物である場合にどういう反応をするのか。それはフィリップには分からない。人間と吸血鬼の区別が付いているかどうかさえ定かではない。


 だが──フィリップは一つ、失念していることがある。

 

 ティンダロスの猟犬が狩りをする最大のモチベーションは、確かに憎悪だ。

 本当は永遠にこの時間に留まって、自分が死ぬまで永遠に狩りを続けたいところだろう。だが、奴らはあくまで猟犬。主人の命に従い、獲物を駆り立てるもの。


 最優先殺害目標である“標的”以外を殺すのは、奴らにとってはついででしかない。


 ミナの魔術によって完全に封鎖されたはずの廊下に、新たな影が侵入する。

 それはフィリップたちの見ている側、猟犬の背後から、滑るようにやってきた。


 全身半透明で、毒々しく赤い背景の透けたヒトガタ。甲殻類、昆虫、類人猿を混ぜ合わせたような異形。酔ったように揺れる頭部から、肌の粟立つような悪意を迸らせるもの──次元を彷徨うもの。


 知識に無い、存在感すら無い魔物のような何かに、ミナは訝しむような目を向けた。


 「……あれ、斬れると思う?」


 フィリップが尋ねると、ミナは右手の長剣を一瞥した。


 「どうかしら。ゴースト・キメラとかなら、魔剣の刃は通るでしょうけれど……」

 「うん。ゴーストじゃないよ。僕の勘が正しければ、あれを斬るには次元断の魔剣が要る。あのヴォイドキャリアみたいな」


 フィリップが言うと、彼女はすんなりと受け入れて肩を竦めた。


 「なら、無理ね。あれは魔剣の特性……よ。私の魔剣と同じ、技術では再現できない異常性だもの」

 「だよね……。ん?」

 

 フィリップはミナから受け取った血で編まれた鞭を弄り、手に合わない武器で猟犬を相手取れるのかと心配そうにしていたが、ふと気付いた。


 猟犬はフィリップたちに背を向けていた。

 すぐに気付けなかったのは、相変わらず全体像さえ判然としないからという理由ばかりではない。フィリップはティンダロスの猟犬を、その恐ろしいまでの憎悪を、よく知っているからだ。まさか獲物を前に目を逸らすどころか、背まで向けるなんて。


 「まさか、そいつが“標的”なの? 嘘でしょ? だって、そいつは──」


 フィリップは思わず、猟犬の背中に問いかけていた。


 シュブ=ニグラスに与えられた智慧によれば、この二種が敵対するはずがないのだ。

 ティンダロスの猟犬、延いてはティンダロスの住人たちの憎悪対象は、あくまでフィリップたち歪曲時間の存在だ。こちらの世界の住人があちらの世界に踏み入ったとき、それを捕捉され、追跡される。


 だが次元を彷徨うものは、この曲がった時間の住人ではない。ティンダロス領域に侵入したとしても、追尾されることは無いはずだ。


 しかし、現に猟犬は薄ら寒さを覚えるような唸り声を上げて、ゆっくりと移動する次元を彷徨うものを睨み付けている。


 「フィル、あれも狩るのなら、流石に情報不足よ。魔力視を使うわね?」

 「え? いや、待っ──」


 フィリップが止める間もなく、ミナは視界のチャンネルを魔力の次元に合わせてしまった。

 しかしどうしたことか、ミナは発狂するでも怯えるでもなく、首を傾げた。そして小さく振り返り、片手でフィリップを傍に呼び寄せる。


 その仕草はミナがフィリップを抱き締めたいときの動きによく似ていて、フィリップは思わずとことこと近寄って腕の中に納まった。


 「……あれ、きみのペットの同族じゃない? 物理次元だとそこにいるように見えるけど、魔力次元だと、そこには何もいないわ」

 「断じて違うよ」


 フィリップは半笑いで即答する。

 送還状態のシルヴァとは何となくの意思疎通が出来るが、彼女も「NO」と強い意思を送っていた。


 「でも……それじゃ、ホントに攻撃できないんじゃない?」

 「そうね。一応聞いておくけれど、まさか攻撃の通らない相手と戦うことの愚かしさは教えなくていいわよね?」

 「そりゃ勿論。……それに、猟犬があいつ狙いなら、僕らが必死になる必要はないよ。引こう」


 フィリップがそう言って、遠くに落ちていた蛇腹剣を鞭を使って手繰り寄せた時だった。


 「たすけてください」「ころしてください」と、例の声が聞こえた。

 フィリップは勿論、それが人語を話すことを知っている。しかし、もう満足したの? と慈愛に満ちた手つきでフィリップの頭を撫でていたミナは、らしくもなく意外そうに瞠目した。


 「嘘でしょう? あの見てくれで喋るの?」

 「僕もそう思った。でも多分、音を真似てるだけだと思うよ。あいつ、僕らの方を見ようともしないでしょ?」


 フィリップは「多分あれが目だろうな」くらいのふんわりした予想で語っていたが、正解だ。

 次元を彷徨うものはフィリップのことも、ミナのことも、ティンダロスの猟犬のことさえも見ていない。


 ゆらゆらと揺れる酔ったような顔で、存在感の無い身体をピクリとも動かさずに滑って移動している。


 「確かにそうね。……あれ、こっちに来てない?」

 「……道、空ける?」


 ミナが魔術を解き、廊下に正常な色が戻る。

 毒々しい赤色に目が慣れきっていたフィリップは、埃っぽい古びた石造りの建物を、不覚にも美しいと思ってしまった。


 二人は顔を見合わせながら廊下の端に寄り、半透明の異形が通り過ぎるのを待った。猟犬は天井の角に潜み、耳障りな音を立てて這いずりながら、次元を彷徨うものを捕捉していた。


 「……ちょっと間抜けな絵面だね」


 苦笑交じりに言ったフィリップを見下ろして、ミナは軽く肩を竦めた。

 攻撃の通らない相手と戦うほど酔狂ではないミナとしては、間抜けだろうが何だろうが、面倒を背負うよりマシだ。


 フィリップもそれは分かっているから、無理に戦ったり、戦わせようとはしない。

 物分かりの良いペットに微笑を浮かべたミナだが、ふと、視界の端で不穏な動きを捉えた。いや、動きというか、止まったのだが。


 「……?」

 

 次元を彷徨うものが動きを止め、回転台の上にでも載っているかのような無挙動で壁の方を向いた。

 既にフィリップたちの前を通り過ぎているし、部屋の扉の前でもない微妙な位置だ。壁には燭台が掛かっているが、そのくらいしか特徴のない、何の変哲もない石造りの壁をじっと見つめている。


 「……あれ、何してるんだと思う?」

 「さぁ? 壁を通り抜けようとしているとか?」

 「あぁ、確かに──、え?」


 次元を彷徨うもののシルエットが、ふと肥大した。

 何の音も立てず、何の感覚も与えず、ただ、半透明の外観の横幅が二回りほど太くなった。奇妙な動きに、ミナがほんの少し立ち位置を変え、フィリップも蛇腹剣の結合を解く金具に指を添えた。


 「……何なの?」

 「分かんない……太った?」

 「違うわ、よく見て。腕のところが裂けたのよ」


 呆れ交じりに言われた通り、存在感の無い身体に目を凝らす。

 次元を彷徨うものの身体が、肩から鎖骨、腹部にかけて、ぱっくりと開いていた。


 傷口には見えない。いや、フィリップは直感的に、口だ、と思った。

 開口部には爪ほどの大きさの歯がずらりと並び、右胸と左胸それぞれの傷は対称だ。同じ形の口が二つ、両肩に並んでいるように見える。胸の口が開くことで肩が下がり、類人猿と甲殻類の合いの子のような異様に長い腕は、今や半分ほどが地面についていた。


 その中から、二対の目が覗く。

 半透明で、色も輪郭も曖昧なのに一瞬で「目」だと看破できたのは、人間の脳機能がそう設計されているからだ。目だけでは無理でも──“顔”があれば、人間の脳は、それを一瞬で認識する。


 口の中には、それぞれ別な顔が入っていた。

 フィリップたちの位置からでは顔しか見えない。ただし、これは文字通りの意味だ。耳の手前、髪の生え際の辺りまでしか存在しない、仮面のような「顔」。髪の生えた頭や首、その下に在るべき胴体なんかも見当たらない。


 生きているはずがないデスマスク。

 その虚ろな表情が恐怖の形に引き攣り、そのための筋肉や骨格さえないのに、喘ぐように口を開けた。


 「やめて……やめて、ください」

 「ゆるして、ください……かえして……ください……」


 フィリップはミナと顔を見合わせ、お互いの聞き違いや空耳ではないことを確かめた。

 いま、あの顔は確かに言葉を発した。肺も声帯もないはずなのに、確かに二人分の、違う声だった。次元を彷徨うものが模倣したのか、或いは──。


 「ミナ、あまり見ないで。気持ちの良いものじゃないでしょ」

 「? いいえ、別に? だってあれ、人間でしょう?」

 「あ、そう……」


 人間だって家畜が苦痛に鳴いていれば多少は気分を害するところなのだが……ミナにとって、人間は“家畜”というより“食肉”の方が近いのかもしれない。悲鳴を上げようが苦痛に鳴こうが関知しないようだ。


 フィリップが呆れと安堵の混ざった笑みを溢した時だった。

 何の前触れもなく、次元を彷徨うものの右脇腹付近が消失した。


 「っ!?」 


 咄嗟にミナの前に出ようとしたフィリップは、逆にミナの後ろに追いやられた。フィリップだけでなくミナにとっても分かる、何か正体不明の攻撃を受けている。


 音も光も何も無く、ただ、鎧とも甲殻とも見えるものを纏ったような頑強そうな胴体が、ごっそりと消え失せた。

 血は出ていない。それ故に、傷口が鮮明に見える。


 ──歯形だった。


 それも人間の歯型に見えるが、サイズが巨人級だ。フィリップが丸くなればすっぽり収まるほどの規模。口だけで1メートル近い、人間に似た口を持つ“何か”だ。その“何か”に食い千切られている。


 消失は一か所、二か所と連続し、手が、足が、顔が、そして肩の口に収められた悲鳴を上げる顔までもが食い千切られ、遂に跡形も無くなった。


 「……なんなの?」

 「分からない。でも多分、あいつはここじゃなくて、別の次元に──ミナ!」


 フィリップが鋭く警告を発し、ミナは冷静にロングソードを構える。


 次元を彷徨うものの身体は完全に消失した。

 そのはずだ。フィリップもミナも、何かに食い尽くされるのを確かに見た。


 しかし──何の前触れもなく、そこに立っていた。今まで居た場所に。食い尽くされたその場所に。半透明の異形が、何事も無かったかのように。


 「たすけてください……ゆるしてください……」

 「もういやだ……もういやだ……ころして、ころしてください……」


 恐怖に歪み切った顔で譫言のように繰り返す二つの顔。それを納めた二つの口が、ゆっくりと閉じていく。

 二つの顔を格納すると、次元を彷徨うものはまた回転台の上に乗ったような挙動の無さで廊下の方に向き直り、滑るように動き始め、外に繋がる壁を通り抜けて消えた。天井の隅にいた蒼褪めた脳漿は、その後を追っていった。


 「……追いかける?」


 追いかけて殺す? という意味の問いに、フィリップは即答できなかった。


 答えるのを躊躇ったわけではない。確たる答えを持っていなかったのだ。


 あの次元を彷徨うものは、恐らく、フィリップのいるこの次元からほど近い、しかし別の次元にいる。姿の情報がこちらに投影されてしまうような、鏡の中や、ページの表裏のような、近い次元だ。


 そして恐らく、人間を連れている。フィリップのいるこの次元で拉致した人間だ。

 ティンダロスの猟犬はその二人を捕捉しているのだ。多くの次元を彷徨するうち、尖鋭時空にも立ち入ったのだろう。そこで人間が見つかり、追跡対象になった。


 人間を攫って多次元を渡り歩くのは次元を彷徨うものの性質だ。それをどうこう言うつもりはないし、どうでもいい。


 だがティンダロスの猟犬を引き連れているのは迷惑千万だ。奴らはもののついでで人を殺す。

 ルキアやステラに危害が及ぶ可能性を排除できるのなら、特に敵対しているわけではない次元を彷徨うものだって殺そう。

 

 だが──そうではない。あの二人はいま、完璧に自衛出来ている。


 それに。


 「猟犬を逆に追いかけて殺すのは無理だよ。ミナ、角に入れる?」

 「無理ね。言葉の上でさえピンと来ないもの」

 「だよね。……狙いがあの二人じゃないなら、正直どうでもいいし、戻って寝よう」


 フィリップはそう言って笑い、階段に向かう。

 その笑顔に曇りは無く、むしろ眠気の色が濃かった。ミナは「つまらないわね」とでも言いたげに肩を竦め、彼女も欠伸を溢しながらその後を追った。

 

 「もう少し遊びたかったわね」

 「そんなに良い相手だった?」


 不完全燃焼だ、とでも言いたげなミナ。

 二度と御免だし奴らは一生尖鋭時空に引き篭もっていてほしい、と思ったフィリップは、苦笑交じりに聞き返した。


 ミナは相変わらず眠たそうに、


 「違うわ。きみと、よ」


 と言った。

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