艶やかな毎日の中で見つけた美しいものにあふれた人生が僕にとっての宝物だと大きな声で叫びたい。ついでに君が好き。
艶やかな毎日の中で見つけた美しいものにあふれた人生が僕にとっての宝物だと大きな声で叫びたい。ついでに君が好き。
艶やかな毎日の中で見つけた美しいものにあふれた人生が僕にとっての宝物だと大きな声で叫びたい。ついでに君が好き。
エリー.ファー
艶やかな毎日の中で見つけた美しいものにあふれた人生が僕にとっての宝物だと大きな声で叫びたい。ついでに君が好き。
誰がなんと言おうと、君のことが好き。
僕は君のことを愛している。
多くの問題を解決できないまま過ぎ去った季節を見て来た。それ故に、勇気をもって言葉にするには、今の僕は満たされてはいないけれど。
でも、真実がある。
忘れがたき感情がある。
昨日、この街でテロがあって、多くの人が亡くなった。
罪のない人々。
その中に僕はいた。
僕も、死ぬかもしれなかった。けれど、幸運が舞い降りて、神様が僕に微笑んで、ただのまぐれが続いた結果、死ぬことはなかった。
絶望的な感情を持ち続けていたはずなのに、ここぞというタイミングで死神はやってこなかった。
だから、この街には何もない。無理にでもあると言うならば、悲しみがそこかしかに溢れている。
誰かを助ける暇なんて誰にもない。皆、自分の心を慰めるので精いっぱいだ。
視界のどこかには必ず血にまみれた何かがあり、建物の破片がある。
日常は壊された。
テロが起きる前にはもう戻れない。テロが起きた後の日常を生きていくしかない。こんなにも簡単に壊れてしまうんだったら、最初から言っておいて欲しかった。大切だと。大事なものばかりだと。重要だと。
それが分かっていたら、こんなに毎日を乱雑に扱うことはなかった。
立ち上がるしかないのに、その力も勇気もない。
打ちひしがれた町。
打ちひしがれた人。
打ちひしがれた感情。
汚れて漂って消える。
未来が見えない。
絶望ではないけれど、不幸にまみれた心。
感謝したんだ。
過去という贈り物に感謝したんだ。
失ってから価値に気付くなんて、余りにも間が抜けているけれど、感謝したんだ。
僕の姿がここにあって、その影もある。
このためだけに生きている。
間違いなんてない。
何の曇りもない。
何の汚点もない。
何の歪みもない。
ここから先の未来に何が起きようと後悔はない。
ごめん。もう行くよ。
また、花を供えに来るから待っててね。
「神前八年十月十八日。銀造地方戦争はこうして終戦を迎えました。多くの犠牲者を出したことは言うまでもありませんが、それ以上に土壌汚染や空気汚染など、取り返しのつかない多くの負の遺産が生まれ、今なお続いている世界裁判の争点となっています。銀造地方の夫禅区の名産品は林檎でしたが、土壌汚染から作物にも悪影響が出ていることが証明され、終戦日から七十年間は指定区域外での栽培は禁止となりました。終戦と同年の十二月一日、キンジェルディ平和会議によって銀造地方戦争で使われたクルヴァニア爆弾、ハレーズ爆弾、ウィリアムドム爆弾、ナカタ爆弾、チドリ式ナカタ爆弾の製造禁止、所有禁止が発表されました。ただ、この会議に参加していなかった、ダークソン、第二日本帝国、義国、第四ホックラーランドウェルは反対の姿勢を示しており、特に第二日本帝国は今後の日本との戦争で使用する可能性を示唆しました。平和会議終了後に行われた会見で、主催国家であるヴァーヴァンメリカのペースポート大統領は、会議に参加しなかった四ヶ国を強い言葉で批判し、ACE1の連携によって経済制裁を行う必要があると主張しました」
艶やかな毎日の中で見つけた美しいものにあふれた人生が僕にとっての宝物だと大きな声で叫びたい。ついでに君が好き。 エリー.ファー @eri-far-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます