応援コメント

『クルシェは殺すことにした』五話までの感想」への応援コメント

  • snowdrop様
    この度は、このような場を設けて頂いたこと、
    また詳細な感想を頂きまして、恐縮ですが大変感謝しています。

    拝読するには勇気がいりましたがご心配なく、
    私の心臓は幸福な王子のように鉛でできています。ちょっとのことでは砕けません。
    王子との違いは、私の隣にはツバメさんがいないことですが。

    唯一褒められているタイトルについては自信があります。
    何と言ってもパウロ・コエーリョの名作、「ベロニカは死ぬことにした」を
    パクっ……参考にしたのですから。

    まず序章から第五話までの流れについて、こちらの意図としては、
    序章で簡単なアクションで興味を引きつけた後、
    ご指摘されているように「水華王国のカナシア」という場所が舞台であること、
    架空の国名を出すことで異世界ですよ、と明示することが目的でした。

    ご指摘されている内容については、もっともだと思わされることばかりです。
    ただ、特に痛いところを突かれたな、と思ったのは、序章の一行目からのお話です。
    確かに書かれている文章から、登場人物が「アンドロイドかロボット」などと
    「邪推」されてもおかしく無いのかもしれません。

    本作が新人賞の二次選考落選した際の選評にも、
    「情景描写が足りないところがある」と指摘されていました。

    私は以前にも、どのような世界なのか描写が足りない、情報の出し方が苦手、など
    ご指摘を受けたことがあります。
    本作はその経験を活かして情景描写を多く描き、登場人物がどのような場所にいるか、
    どんな状態であるかを、詳細に書いたつもりです

    そのため選評で情景描写が足りないと指摘されたときは、
    「こんなに行を費やして街の様子も書いているじゃん?
    部屋のなかに何があるかも書いて、人物が立っているか座っているかも書いているのに?」
    と思ったものです。

    しかし、snowdrop様のご指摘を受けて考えたのは、
    私は確かに自分の頭のなかの情景を詳細に記載していますが、
    初めてこの物語を目にする読者の方は、そもそもどのような世界であるか、
    いつの時代かなどが分からない、必要な情報が提示されていないのではないかということです。

    私のなかでは、世界や時代設定が固まっており、その世界を詳らかに描写したつもりでも、
    前提となる世界の情報が無いまま物語が始まっては、「邪推」されるのも仕方がありません。

    私は、前に情景描写が足りないと指摘くださった方の言葉をただ字面通り受け止め、
    自分の頭のなかを丹念に描いたつもりになって、文章から読者が得る情報との乖離に
    気付かなかったのかもしれません。

    snowdrop様のご指摘でそのようなことを考えさせられました。

    長々と失礼しました。

    なお本作は十一万文字ほどあり、現在の進捗は一万五千文字ほどです。
    感想を頂くことは大変ありがたいのですが、決してsnowdrop様ご自身の執筆や、
    他の方の作品を読む時間に影響のないようお願い申し上げます。

    改めて感謝致します。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    読んでいただきましてありがとうございます。
    面白そうな作品だと読ませていただきました。

    私はどんな作品でも否定したくないので、まずその作品を好きになって感想を書くよう心がけています。なので、褒めつつもこうしたらもっと良くなるかしらんとお節介じみた事を長々書いてしまい、申し訳なく思います。

    タイトルから、読者に面白そうだと思わせるのは大切です。私もパウロ・コエーリョ作品は読んでおります。なので、影響を受けてご自身の作品の糧とされている点は、誇っていいと思います。

    パウロの作品に『第五の山』があります。プロローグには紀元前八七〇年のフェニキアについて書かれ、二人の男が馬小屋に隠れており、「彼らはあと二、三時間後に死ぬことになっていた。」で終わって本編、彼らの会話から物語がはじまります。
    『クルシェは殺すことにした』を読んだとき、序章に世界観の説明をしてから、一話冒頭はクルシェのソウイチをうっかり見失ったと呟きながら探して行く場面から始まり、男たちの会話を耳にして急ぎ向かうと目の前でソウイチが倒れていて、死んだかと思ったら生きていたという展開から銃撃戦になって行く流れなら、読者ははじめから主人公のクルシェを追いかけて読んで行けるのでは……と、思いました。とにかく主人公を早く出して、読者にわかってもらわないといけませんし、読み進めてもらうためにも動きのあるシーンからはじめるといいですよね。けれども、あれやこれや横から口を出すのは作者である小語様に失礼に当たるので、一読者の感想に止めつつ、書いてあることしか読者にはわからないことだけでも伝えたかった次第です。

    ソウイチが時刻を告げたのは、おそらく依頼が今夜中だったのではと推測します。もしそうなら、時刻より「今夜中に終わりましたね」というようなセリフでも良い気がします。ひょっとすると、何かしらのトラブルがあって依頼遂行に時間がかかっていたのかもしれないと考えると、場面やキャラクターがいろいろなセリフを言ってくれるのが浮かびます。

    邪推というのは「私の勝手な妄想」で、こんな見方もできますよ程度の意味合いです。悪意はないです。

    場面などが気になるのは、私が以前、漫画を描いてから小説を作ったことがあるからかもしれません。

    小説の情景描写は、一般の光景を描写するのとは違い、書き手やキャクターの主観を盛り込むことができます。おかげでどんな性格をしているのかが読み手にも伝わります。セリフは嘘をつけても、登場人物の動きや演技には嘘はつけません。状況や出来事は大きな状況から中くらいの状況、小さな状況の順番に書くことで、読み手に舞台や場面のイメージをもってもらい、登場する人や物の具体的な状況や動きを伝え、話を中心に絞り込んでいくのは御存知の通りです。

    描写の練習は、散歩しながら、または乗り物に乗っているときなど、見えているものを頭の中で文書化するのがいいです。その時はなるべく主観を交えず客観的を心がけます。

    小説に用いるときは、読み手にリアルに思い浮かべてもらうために描写と現実との差を少なくして登場キャラの主観を混ぜるといいと思います。

    こちらこそ長々と書いてしまいました。
    時間を見て、また読ませていただきます。
    体調に気をつけて、励んでください。