妃家の首飾り【改稿版】 序章(プレシーズン)

森山美央

プロローグ

妃家きさきけの首飾り プレシーズン プロローグ



■―緑の国 城の外 森の奥の崖


〈右腕には折れた矢が刺さり、さらに二本目の矢が身体に向かって飛んできて刺さった若者の姿。彼はそのまま、崖下に落ちていく。〉



若者(心の声)「……もう、これで命尽きるのか。ここに来て、なぜ、あの声に囚われる?優しい旋律の音色と共に……。ああ、また、この香りだ。この甘い香りに包まれながら、柔らかい腕に抱かれて、眠りについた昔を思い出す……。ほら、懐かしい声が呼んでいる。カノン、私のカノン、戻っておいで……と……」











プロローグ 終わり


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る