下ネタフィルター作動してください!
星色輝吏っ💤
第0話 故障?
鉄の壁に挟まれた空間に、ドゥルルルルrrrr……とライフルの音が耳を穿つ。
「に、逃げろーっ‼」
私、逃亡中。それは罪を犯して逃げているというわけではなく、、、
――そうだ。そもそも誰かに追いかけられているのではないのだ。しかし。
「やべえやばっ……やっばい……‼」
脳内を埋め尽くす、〝未知〟。
だが知りたくのない未知だった。理解したくない、未知だった。
それは必然で、私はそれを防ぐために……。
「なんで……なんで今なの……?」
制御装置が壊れたのか。だがとにかく今は逃げるしかない。
――ダッ‼
50m走5秒ほどの速さで駆け抜ける。敵は追ってきていないようだが、3㎞ほどは離れておきたい。そして今のうちに、対処法を考えておこう。
まず、最優先で隠れよう。隠れて、直す。直して、正す。
この狂った世界がまずおかしいのだ。しかし、世界は変えられない。だから――
「なんでこの世は下ネタだらけなんだああああああ‼」
私の〝フィルター〟は消滅した。ソレがどういうものなのか。それは時を遡ればわかることだろう。
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