第25話

元グラビアアイドルのシャリーキャワタンが後天性性逆症により、男性化した、とか、声優の野口智也(のぐちともや)が女体化した、とかニュースに流れているのを観たあと、とし君を見た。


俊也「ん?」ぷくっとボインでかわいい女の子だ。

彩夏「今日ちょっと、秋葉原行かない?」

俊也「へ?」


半ば強引に、秋葉原に連れてった。

まあ、私に似合うコスプレは基本的に男装だし、今の俊也だったら、メイド服、チャイニーズドレス、基本、なんだって似合うだろう。

俊也「コス、プレ、喫茶…」ポケーとしてる。

彩夏「とし君に似合うコスプレあるかなぁ」

俊也「あ」(これアカン目付きや…)


喫茶店店長の春凪アリス(はるなぎ)さんは、知り合いで、とし君を見た瞬間。

アリス「良いじゃない、最高の逸材だわ」とオネエだが、元服とかを作るクリエイターだった人なので、そういう意欲が湧いたらしい。


アリス「ねぇ貴方来てみたい服とかあるかしら?」

俊也「う、うーん、セーラー服とか」

アリス「いいわねぇ!!サイズ計るわ!!」

私より小さいくせにやはり、胸やお尻のサイズは上だった。私はAではない、一応いう、Aではない。

あっという間にサイズにあったセーラー服を持ってきた。更衣室で着替えてから、頭だけを出して、「似合ってる?」と言ってきた。着た格好見ないと分からない。

恥ずかしそうに開ける。かわいいが渋滞するくらいにはかわいい。


三時間コスプレを楽しんだあと、映画を観に行った。長尾勇気(ながおゆうき)という先輩がホラー映画を製作したのだ。「とうと、いもと」という映画だ。

妹と引っ越した佐久間という男が、隣に住む男、矢島に何故か、嫌がらせを受ける、それがエスカレートして佐久間のフラストレーションがたまる、という内容だ。

しかし、最後の展開には凄まじいとしか言えなかった。

佐久間は、誘拐犯だった。つまり、嫌がらせとかは、復讐だったのだ。矢島の日記には、娘が誘拐されてから、犯人に復讐する日記を書きためていた。




…それから、またどんでん返しなのだ。

佐久間は、同姓同名の男と間違われた別人だった。つまりは、嫌がらせを受けるべきではない人物だった。弁護士が入り、ホラーというより、サスペンスじゃない?と思っていたら、更に、矢島のもう一つ隣に住む、久我が、本名佐久間だった、というオチである。


俊也「一時間半とは思えない濃い映画だった」

彩夏「確かに…」


あとハナミツgameチャンネルに使えそうなゲームがないか、探した。

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