第15話 4月15日(金)千歳、先輩男子を倒す

 こんにちは烏山千歳です。今日は学校で初っ端から大騒動が起きりました。ではスタート。

後藤俊一:千歳。家庭教師は男?女か?

烏山千歳:女性よ。

 私、嘘言ってます。男と言ったらこの男は何言いだすかわからない。

後藤俊一:で、さあ、俺と付き合わないか。

烏山千歳:だから、私はあんたが嫌いなの。

後藤俊一:なんでだよ。

烏山千歳:私に迷惑かけるからよ。

後藤俊一:付き合ったら、迷惑かけないから。

烏山千歳:そういう言い方が嫌なのよ。

後藤俊一:他に男でもいるのか。

烏山千歳:いないよ。

後藤俊一:俺はあきらめねーからな。

 と、俊一はいつも私にちょっかいしてくるんだよね。俊一は中学から同じクラスだった男の子。私が好きみたい。でも、私はその気ない。今は恋愛どころではないんだよね。で、優美と話すんだよね。

烏山千歳:優美。俊一がひつこいよ。

山本優美:付き合ってあげたら。

烏山千歳:優美が欲しいならあげるよ。

山本優美:私はいらない。

烏山千歳:なんか俊一は子供なんだよね。

山本優美:信一さんは大人すぎでしょ。

烏山千歳:だから、私は信一さんはただの家庭教師としか考えてないって。

山本優美:そうだよね。信一さんとは住む世界が違うよね。

烏山千歳:こっちは架空の世界だからね。

 と、放課後、事件が起こる。俊一が先輩男子に絡まれていたのだ。

後藤俊一:なにするんだよ。

先輩男子:金出せこら。

後藤俊一:金なんか持ってねーって言ってるだろ。

「バキッ」

後藤俊一:殴るとは卑怯だぞ。

先輩男子:早く金出せって言ってるんだろ。

 と、そこに私が出くわした。

烏山千歳:そこの先輩何やってるんですか?

先輩男子:なんだ。邪魔する気か。

烏山千歳:そうよ。

「バキッ。」「ボキッ。」。

先輩男子:この尼、俺に殴り掛かるとはふざけるな。

烏山千歳:俊一に殴りかかってるんでしょ。

先輩男子:もう怒った。女。犯すぞ。

烏山千歳:やってみなさい。

「バキッ。」「ボキッ。」「ビシ」「バシ」

先輩男子:覚えてろ。

 と先輩男子は逃げた。

後藤俊一:千歳ありがとう。

烏山千歳:私はああいう男が大嫌いなだけ。」

山本優美:千歳。仕返しされるよ。

烏山千歳:大丈夫。私は強いから。

 そして、家に帰って、そのことを信一さんに話した。

小幡信一:そういう時は逃げて学校の先生に助けを呼びなさい。

烏山千歳:なんで逃げるの?

小幡信一:戦うだけだ脳じゃないよ。それに、学校の先生に頼めば助けてくれるんじゃないかい?

烏山千歳:学校の先生が助けられないから、私が助けたのよ。

小幡信一:その時は優美ちゃんがいたんだから、優美ちゃんに他の人を連れてくるように応援を頼むんだよ。千歳ちゃんに何かあったら困るからね。

烏山千歳:私はそんなにやわじゃないよ。

 と、今日は信一さんと激しいトークをしてしまいました。終わり。またね。

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