第8話「意識とシステム」
人の意識が変わらなければ社会は変わらない。
そう言う人は多いです。
社会が変われば人の意識も変わる。
そう言う人も多いです。
「卵が先か鶏が先かの話に似てるよね(笑)」
「お金のない社会になるために何が必要なの?」
「人の執着が取れないといけないと言う人もいたよ」
「意識が変わらないといけないってことよね」
「人の執着って何だろう?」
・しゅうちゃく【執着】(デジタル大辞泉より)
一つのことに心をとらわれてそこから離れられないこと。
「金に―する」「―心」
「この時代では差し当たりお金じゃないかしらね」
「お金がないと生きていけないという思い込み?」
「だって、お金がないと何も出来ないじゃないの」
「お金に執着するのは個人の責任じゃないよね」
「執着を取らなければ意識改革は出来ないの?」
「お金を得ないことは生きることを諦めることよ」
「そう言う意見もわかるような気がするね」
「お金の要る社会システムは人間が作ったのよねだったら人間が変えることが出来るはずよ」
「人の意識が今のままで成り立つの?」
「今の日本なら出来ると思うけどね」
「大震災直後の日本人の行動は素晴らしいって世界の人たちが賞賛したくらいだからね」
「日本が世界のモデルとしてやってみたらどう?」
「日本をお金のない社会にするってこと?」
「いきなりお金のない社会にすることは疑問ね」
「お金に代わる地域通貨なんかどうかしら?」
「マネーゲームが出来ない地域限定の通貨ね」
「そう言えば貢献ポイントを考えたんでしょ?」
「形のない単なる数値の電子マネーね」
「外国との取引はどうするの?」
「今まで通りの日本円を使えば出来るんじゃないの?」
自分が変われば周りが変わると言われるように
日本が変われば世界が変わると言うことが起きるかも?
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