第27話 帰還
11月23日
零時は日本へ帰還した。
空港では自衛隊基地の隊長に迎えられ、基地まで一緒に行くと食事が与えられ、報酬を受け取った。
赤城くん、良くやってくれた。
インターポールの紫々森さんからは連絡が入っているよ。
君は日本のほこりだ!
して、そちらは?
当然である。魔王だからな。
コイツは仲間になったレディだ。
今回の犯人です笑
レディが手の指を蜘蛛の指に変化させて見せた。
アハハッ・・・これは、これは!いやー、まぁ、ワタシももう普通の人間ではないがね笑
隊長は目を赤くしてみせた。
レディ ふーん。面白いじゃない?日本には今、魔人はどれくらいいるの?
隊長 この基地では司令官は全て魔人だよ。あとは、普通の人間だよ。
零時 俺の仲間は別の場所にいるんだ。みんな、良い奴さ。これから、会いに行こう。多分、妹の桃とお前は気が合うはずだ。
レディ 楽しみ♡
隊長 で、だな。今回の報酬だが、交通費や宿泊費等を差し引いた、これで良いかね?
零時 うむ。問題ない。それで次の資料の件だが、恐らく俺が行かなくても仲間で対処が可能だと思うんだ。故に、あの資料の4枚分全てを一気に片付けたい。
どうだ?
零時は30万円を受け取った。
隊長 まぁ、こちらとしては良いのですが、あちらが何と言うか。全ての都合が必ず合うとは言い切れませんので。
零時 そうか。なら、次はニューヨークで起きている誘拐事件から行くとしよう。また
紫々森の案内で大丈夫だ。
隊長 あー、子供達が次々に消息不明になる事件ですな。
分かりました。聞いてみます。
零時 うむ。では、これで失礼する。
零時は転移を使いスノーと桃が待つ拠点へと行った。
桃 あっ!アニキ~♡おかえり~
スノー ワンッ♪(マスター♪無事で良かった♪)
スノーがしっぽをふり、零時にひれ伏した。
零時 レディ、こいつが妹の桃だ。そして、横にいるのが魔犬のスノー。
あとは夜に皆を紹介しよう。人間として普通に生活をしている者ばかりだからな。
桃 あ、そうだ!ちょっと待って!
桃が指を口に入れ、ピーッ♪と鳴らした。
空から、体長1.5メートルのカラスが降りてきた。
桃 クロウだよ。魔花で魔獣になれたカラスだよ♡なれたのは、この子だけ。あとは、死んじゃって苦笑
クロウ (お噂はかねがね。何卒、よろしくお願いいたします。)
name クロウ
種族 大カラス
特技 奇襲、闇魔法、サーチ
零時 配分がたまたま良かったんじゃないか?動物により、変化する量が違うだろ?
桃 うん。魔花、ナッツ、水を2:1:3で、調合した物をあげてクロウは魔獣になれたよ。また、報告書はあげておく。早くスノーのお婿さんを作らなきゃ~♡ね~?
スノー(ワタシに見合うイケ犬がいるのかどうか苦笑)
零時 魔界になら、いそうだ笑
その日の深夜
全員にレディの紹介とドイツでの出来事を話し、報酬の30万をギルドの金庫へ入れ、それぞれから成果報告を受けた。
【現在】
ギルド資金(貯金) 655万円
収入 月250万円~300万円
(メンバーから無理のない範囲で寄付を受けている。)
支出 月100万円
内訳 食費 30万円
光熱費 40万円
雑費 30万円
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