第25話 怪事件1 後編

紫々森 先程から大きなネズミばかりが出てくる。いったい、どうなっているんですか?

事件の犯人はネズミなのでは?


零時 もう少しだ。妙な魔力が近い。


そして、前方の右側から灯りが見えてきた。


近づくと人の頭蓋骨の中に灯がともり、灯籠のように吊してあるのが見えてきた。


その先ではカサカサッとゆう音が聞こえてきた。


紫々森が足下を照らすと黒い小さな蜘蛛が無数に走ってきた。


零時がすぐに、それを雷撃で燃やしつくした。


更に前へ進んでみる。


行き止まりになり、零時がレッドアイを使用すると行き止まりの壁に紫色の見た事がない模様がついた扉が浮かび上がってきた。


紫々森 これは!?


零時 なるほど。読めてきたぞ。どうする?ここで待つか?この先は人がどうこうは出来んぞ?


紫々森 いや、確認だけはさせてもらう。


零時が扉に手を触れると扉が開いた。


あー、美味しい♡子供達、早くお食べ♡


中にはテーブルと椅子があり、全裸の女が座り、何かを食べている。


紫々森 手を後ろにして膝をつくんだ!


人間の片足を片手で持ちながら、女が振り返った。

口の周りには赤い血がべっとりとついている。


机の上を見ると女や子供の頭が皿に乗っけられていて、小さな蜘蛛達が群がっていた。


あら?どなた?そっちの人は人間じゃなさそうね?


紫々森 早く!伏せるんだ!


レッドアイ!


Name Lady

種族 Spider(メス)

レベル 300


零時 無駄だ。コイツは魔界の奴だ。しかも古い魔女だ。

だろ?レディー?


へー、その名前、知ってるんだ?あんた、誰よ?


俺はコール。魔王が一人である。


コール?知らないわ!それに魔王クラスが、そんな弱い魔力なわけないじゃない?


まぁ、信じれんだろう。


で、何の用?今、子供達と食事中なんだけど?


少し怒ったのか背中から蜘蛛の足が2本、生えてきた。

そして、その足を紫々森に向けて素早く伸ばしてきた。


ブスッ!と鈍い音が鳴り紫々森がグワー!と叫んだ。

零時が素早く魔剣で突き刺している蜘蛛の足を切り落としたが、紫々森の肩からは大量の血が溢れてきていた。


ンフッ♡その剣、良いわね。頂戴よ♡


零時が紫々森の前に立ちはだかり、身構える。


レディが口から小さな蜘蛛を吐き出していくと、その蜘蛛が紫々森に向かい走り出した。


零時が雷撃で全てを燃やし尽くし、レディへ魔剣を振るった。


レディが固い爪で魔剣を弾くと零時の腹へ足を突き刺した。


零時は、その足を掴んでハリケーンを使い、雷撃を合わせた。


雷を帯びた風の刃がレディの足と腕を全て切り裂き、痺れさせた。


グッ、この魔法は!


零時 オリジナルの融合魔法だ。それで、お前は、いつから、この世界にいる?


かれこれ1800年、親と子を繰り返してきた。人間の男に抱かせ、子を産み、子がアタシを食い、アタシが、その子になるの繰り返しさ。


零時は紫々森の出血部を焼き、血を止めると持っていた魔花の秘薬を紫々森に飲ませた。


飲め!俺達が飲めば回復薬になる物だ。お前が飲めば、魔人になれる為、助かる。

さて、レディとやら、なぜ、魔界には戻らんのだ?


それはー、


戻り方が-?


分からないのっよ!


紫々森 零時くん、俺、何かムラムラしてきた。どうしたら良い?


零時 レディ、とりあえず俺の配下になれ!そして、今、この男と交われ。


良いわ♡でも、その前に腕と足、治してくれない?


零時が秘薬を飲ませた。


あーん♡懐かしい味♡臭い♡魔界の花だわ♡素敵~♡


みるみるとレディは元の身体に戻り、人間の女になり紫々森の服を脱がすと部屋の隅に作ってある糸のベッドで交わり出した。


あーん♡また子供達が出来るわ~♡


行為が終わり、零時達はレディを連れて、アルビーと合流し、全てを話し2日後に帰国の飛行機に搭乗した。


成果 

・紫々森が魔人になり配下に加わった。


・レディが仲間になった。


・零時のレベルが403に上がった。























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る