第13話 俗に言う闇堕ちパーリナイ

『ん。。?』

『貴方の娘さんだったんですね。』

『まさか。。。』

『ごめんなさい。もう会えません』

『。。。』

男は何も喋らなかった。代わりに、無数の岩石の塊を降らせた。

『どぁぁぁ!!』

『わぁ!岩も操れんの!?』

『人の家族を殺しておいて、よくそんな面が出来るね。』

『ああ、''あれ''は貴様の親か。奴は貴様らのことを追いかけて走り回っていたよ。そして我々が飛んでいるのを見られた。面倒なので殺した。それだけだ』

『人の家族を物みたいに。。!!』

『呑気に話していていいのか?』

『!!!』

岩が直撃した。

『煌!!!』

焔に向けて飛んできた岩を、煌が入り込んで庇った

『ほんと、ぼけーっとしてるねぇ、焔』

『宵!早く煌を安全なところにっ!』

『宵って、この子の名前ぇ??』

『な。、!』

そこには、宵の生首を持った女がいた。

『あたしこう見えて結構しぶといの』

『確かに溶岩に包まれて消えたのに。。!』

『ええ。溶岩に包まれたわ。水で形成したあたしがね。?』

『パパも名演技だったわよ〜、殺された娘のために戦う父親。最高じゃない』

『嘘だ。。』

宵は頭と体が分離し、煌は岩石が直撃した。長くは持たないだろう。

『どうして。。こんな。。!!』

『貴様の未熟さ故だ』

『さて、あとはアンタを殺してお仕事も一段落ね』

『嘘だ。。嘘だ!!!』

『お兄。。ちゃん。。』

『煌!!?』

『痛い。痛いよ。助けて兄ちゃん。。』

『煌!思い出したのか!?俺だ!』

『うん。。おもい。。だしたよ。。』

『待ってろ!すぐに医者に。。』

いい切る前に、刃物が焔の首を掠めた。

『!!?』

『あらぁ、止まってるのに外しちゃったわ。これコントロール難しいのよね』

水だ。水で形成したナイフを飛ばしてきた。

『お兄ちゃん。。にげ。。て。』

弟の目には、もうほとんど光はなかった。

『少年。諦めた方が懸命ではないか?』

『はは。。は。、諦めんのはあんたらだ。』

『んん?。。!!!??』

3人は焔の意識空間に飛んだ。

『あら、パパはさっきいなかったっけ?ここ、凄く苦しいから嫌いなのよ。。。。ね。。。』

息がさっきより出来ない。

『あなた達も、諦めてください。ここで殺します』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る