第2話

ママが捕まったらあゆみのせいだよ」と新人キャストが言う

多分こういう現場にあったことがないんだと思う


掃除屋が入って捕まるとはまずありえない。


「捕まらないから大丈夫よ、あんなゴミ消えた所で」

「あゆみさんも駄目よ、すぐスイッチいれちゃ」


「すいませんでした」と深々と頭を下げる。

あゆみはこの人を敵に回しては行けないと思った。

ママを敵にするということは自分の死にも値する。

32歳で2回も人を殺していればいつ死んでも構わないが

死ぬときくらいは自分で決めたいとかいってみたい。


「あゆみさん、この後暇、ご飯でも行きましょうよ」


「はい、是非」

あゆみはこのスナックの寮に入っている。仕事が終われば大体寝るだけだ。

今日あんなのを見せられてご飯を断るわけには行かない

新人も行きたいと騒いでいたがママが「今日は二人でデートさせてね」と言って

新人に睨めつけられた。


ママに連れて行かれたお店は和食の個室の料理屋だった、自分の話を

するには丁度いいと思ったが「今日は私の話しを聞いてちょうだい」

と言われた、てっきり私の話を聞かれるのかとおもっていたがそうではなく安心した。


「私ね、二人殺ってるの、栃木と笠松だった」


「私も一回目笠松でした」


「それは面白いね」


ママは付き合っていた男が浮気をして一回目はちんこをちょん切ったらしい

2回目は友達が浮気されていて、友達の彼氏が認めないから刺したという

現在はヤクザの愛人をして、いつ殺してもいいように#掃除屋__・__#を雇っているという


「だからってすぐに殺しちゃ駄目だからね」

「私と似てるから危なっかしくて、親心がめざめるのよ」と笑う


親心といってもママに子供が居たことはない、


「あと。あの新人には気をつけなさい、嫌な予感がするから」


「わかりました、今日はありがとうございました」

と頭を下げて料理屋を後にした。


「あゆみさん!!」

と後ろから新人が声を掛けてくる。


「どうしたんですか??」


「貴女人ころしてるんですよね、二人も」

あゆみは黙ることしか出来なかった。

「私のことしらないでしょうね」

もちろん見たこともなかった。


「あんたのお父さんの愛人よ」


「え」という言葉しか出なかった。

愛人がいたのは聞いていたけど私と同い年くらいだとは思わなかった


「しねーーー」と元愛人があゆみに向かってくるが私が刺されたはずなのに

痛くない、血も出ていない。私の前にいた人が倒れた。

ママだった。 元愛人は「ぎゃーーーーーー」と騒ぎ追いかけて

どこかへいってしまった、追うことも出来たがママのほうが

心配なので救急車を呼んだ


あいつだけは許さない

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