家で友達と集まって課題part2

「よーしヘッドロックされないように頑張るぞ〜」

「いやよっぽどの事がなければ大丈夫だと思うけど」

「いや、もし何かしでかしてヘッドロック喰らったらどう責任取るつもりだよ?」

「そうだよ!勉強しにしたのに骨折とかになったらどうするの!?」

「いやそこまでじゃねぇよ」


と、冗談を言い合いながらそろそろ勉強に取り組む。


「今日は数学でもやるかあ。まだ1ページも進んでねえ」

「俺は古典だな」

「僕は皆を見張りながら地理でもやるね」

「俺も数学やろうかな」


各々やる教科も決まったようで、最初は全員黙々と課題に向き合っていたのだが———





「あーしんどい!!!数学頭いてーよぉー!」


開始一時間程で集中力が切れた様子の祐也。


「音を上げるのが相変わらず早いな。まだ1時間だぞ」「もう一時間経ったのか。意外と体内時計でいうと20分くらいのペースだったんだが」

「俺は3時間くらいに感じたぞ…」

「じゃあ一旦皆んな休憩しよっか」


櫻川の心優しい提案により、少しだけ休憩することにした。

丁度飲み物が切れたので取りに行く。

真夏ということもあり、クーラーか効いた部屋から出るととんでもなく暑い。

飲み物を撮りに行く最中、


「勉強は進んでる?」


と母親から聞かれ、


「取り敢えず皆集中してるよ。今ちょっと休憩してる」


と返しておいた。(皆【一部を除く】)

「そう、それなら良かったわ。続きも頑張ってね」

「うい」



部屋に戻り、


「よーし続きやるかー」

「えーもう?」

「……ヘッドロック(ボソッ)」

「よっしやるぞー!!皆早く早く!!!」


恐怖心とは恐ろしい…。


しばらく休憩した後、勉強を再開するが、



「そろそろ休憩しね?」


間髪あけずに再び休憩を提案する祐也。


「いやまださっきの休憩から30分も経ってないが」

「でももう15:00だぜ?俺の身体は今、休憩を必要としているのだ……!」

「休憩は30分前にとったばっかや。祐也のそれはただの怠けじゃねえか」

「今日の皆、いつもより当たりが強いよぉー」

「よしよーし、長谷川くん頑張ったねー」

「なんで俺圭太郎に撫でられてんの?どうせなら可愛い女子……いや、これもありかも」

「「目覚めんな」」


その後は、裕也もようやく真面目に勉強(という名の課題)に取り掛かり、18:00手前で解散の流れとなる…………はずだったのだが、


「折角ならウチでご飯でも食べて行かない?」


と、急に母が提案していた。

いや何故?というか、流石に急すぎるし無理だr———


「え?いいんですか!?」

「俺は親に連絡しておけば全然大丈夫ですけど、そんなご厚意に甘えちゃって良いんですかね?」

「僕もそれなら大丈夫ですよ!でもこんな人数も、大丈夫ですか?」

「だいじょーぶ!!今日のご飯はカレーだもの!しかもちょっと多く作り過ぎちゃってね。むしろ食べてくれるならありがたいくらいよ?」


ん?


「ではお言葉に甘えさせていただきますね!!」

「丁度お腹空いてたので嬉しいっす!」

「湊君の家のご飯、ワクワク♪」


んん!?


「じゃあ決まりね!そこに椅子三脚あるから使って良いわよ!」


なんでやねーん。



というわけで三人と一緒に夕食を食べることに(いやどういう訳だよ)。

裕也と高瀬川は運動部だからなのか、5,6杯も食ってた。

さながらカー○ィのような胃袋と吸引力だった。

櫻川は1杯のカレーをめちゃくちゃ美味そうに食ってた。

このカレーであんなに美味そうに、カレーのCM出れるぞ。




夕食も終え、そろそろ解散という流れになり各々帰り支度を済ませる。


「いやー楽しかったな〜」

「今度また湊君の家に来ても良い?」

「もちろん」


それは俺も俺の母も純粋に嬉しいので歓迎だ。


「お前のお母さん良い人すぎ」

「いや、あれは極度の世話焼きなだけだ」

「それにしても楽しかったぜ」

「それはなにより」


まあ、賑やかな雰囲気ってのも悪くなかったな。


「じゃあそろそろ行くか」

「そだね」

「じゃ、また今度〜」

「おう」


てな感じで今回の勉強(課題)会はお開きとなった。

全員ヘッドロックされなくて良かったな()

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