限界チューリップ
ラフレシア。エリマキトカゲじゃね。和傘だよ。師匠はこれ何に見えると訊かれたので、胡坐をかいて顎を摩りながらじっと見つめる。んー蒸し器かな。一生懸命考えて答えたのにもう興味を失ったらしい。自分そっちのけで話す子どもたちに苦笑しつつ、開いたチューリップにまだ落ちるなよと心中で呟いた。
(2022.4.3)
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