雷神の申し子
せた
第0話
カーンカーンカーン…
辺りは一面炎に包まれ、あわただしく逃げ惑うような悲鳴や物音が聞こえる。
『婀簑檎頒楕誉ーーー』
オーガが咆哮と共に地響きを立ててこちらに向かってくる。
俺は右手を握りしめて語りかける。
「頼むぜ、相棒」
拳に力を込めて魔力を高めることにより、手の甲の紋章は光を増し、放電を繰り返してゆく。
「いくぞ、
そして、意識は浮上して行く…
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