第3話

彼女たちの人気はうなぎのぼりになり

僕と会う時間も減っていった

彼女は「ごめん」というだけでなにも

改善しない。彼女から同棲をしようと

言い出したのに晩飯は基本一人で食べている

一人で食べるご飯ほど美味しくないものはない

なんでも二人で食べた方が美味しいに決まってる


彼女はアイドルに必死でかまってもくれない

でも彼女は「別れたくない」という

僕にはもうなんだかわからない。

もっと距離が近ければと思う時がなんどもある


「今日もごめんね、遅くなっちゃって」


「いいよ、頑張ってるね」

といって寝室にいこうとすると

「今日は一緒に御飯たべるよ、今から作るね」

といってキッチンに立った


僕は今日がなんの日か気づいていなかった。

カレンダーを見ると一周年と書いてあった


付き合って一周年で彼女は急いで帰ってきた

こういうところが大好きなのである


彼女と一緒に食べるご飯は美味しかった。

久しぶりに食べた彼女の手料理は涙が出るほど

味が濃かったけど、二人で食べる料理は美味しかった

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