向かい合い睨み合う2人から、それぞれ違う色の魔力が滲み出す。
真っ赤な身体強化魔法を発動したヴォルガに対し、白銀の身体強化魔法を発動したカルス。
ヴォルガは既にこの時点で、周り歪んで見える程の高熱を発しており、その一振りで炎が噴き上がる程だ。
だがしかし、カルスも負けていなかった。
カルスが目指したのは、少しの回復と持久力。
倒すための強化では無く、認めて貰うための強化だ。
火山噴火の如く怒涛の攻撃を行うヴォルガ、その攻撃の余波だけで周囲が火に包まれ、剣を振り下ろせば地面さえも吹き飛ぶ威力。
しかし、ヴォルガ本人には掠り傷も負わない頑強さがあるようだ。
対してカルスは全ての攻撃を受け流し、スルリと体を入れ替え、ダメージを最小限に抑えつつ、常に移動をしながら、切っ先で皮一枚を削る攻防を繰り返している。
端から見るとヴォルガが優勢で、カルスが奇跡的に生き残ってるように見える。
ただし、ヴォルガの方が苦しそうな表情なのだ。
ヴォルガに攻撃に焦りが出始めた頃、外野から良く通る声が響きわたる。
『そこまで!』
そこには、意外な人物が・・・
_(┐「ε:)_
作者からの返信
すごい!
いったい誰が来たんだ……!?
ついにヴォルガと決闘!カルスの力はどこまで通用するのでしょうか?
「で、【Sクラス】の生徒たちがこんなとことに何のようだ。お前たちが楽しめるような物はここにはないと思うぞ」
【Sクラス】⇒【Aクラス】
面白いです、頑張ってください!
作者からの返信
ご指摘と感想ありがとうございます!
こちらも修正させていただきます!