第4話 いざ出場、じゃなくて出産
子宮口全開。
「あと少しかな。1分間隔になったら
また来るわね。」と助産師さんや
看護士さんに言われ、お腹に機械をつけ
私はまた、恋愛ゲーム開始。(笑)
私はイケメンな伊達政宗様と、
イケメンな土方歳三様、
2つののイケメン恋愛ゲームからの
甘甘、極甘セリフに癒されていた。
お腹痛い……。
ふーっ、ふーっと痛み逃しを
ひたすらしていた。
旦那と長男はまたまた、暇つぶしの
買い出し。買ってきたもの、お茶。
以上。
いやいや、産婦人科内で売ってるよね、それ。
コンビニ、本当に暇つぶしに行っただけ。
「明日、小学校休んでいい?」長男
「あぁ、うん、いいよ。」親バカ
普通?は、皆、子ども産む時、長男とかには
学校行かすのかわからないけど、
深夜やし、眠いよねぇー。
血を見たくないから、立ち会いはしないって
言ってた長男。
廊下は当たり前だけど、夜やから暗め。
立ち会いしないのなら、廊下で
待つしかないけれど、退出のタイミングを
逃したのか、暗い廊下が嫌なのか
わからないけど、結局は
立ち会い出産になりました。
いよいよ、間隔はほぼ無くなり、
ズンズンと痛かった。
あっ、ぐるんってなった?
ズーンと下腹部がめっちゃ重くて
痛くなった。うおぉぉーって叫びたかった。
手もアイーンのポーズ。
ぐーをしたら、いきみすぎて
切れちゃいやすいとの事で、ベッドわきも
どこもにぎらず、手に力をいれ
パーをしてただけ。
ここ持つとこやのに、持たれへんのかーいって、心の中でツッコミした。
、無意識のアイーンのポーズ。
やはり、長男は、笑っていた。
お母様は、頑張ってるのに
笑うとは……このヤロー。
育て方、まずかったのか?
親の親の顔が見たいよ。
親は私と旦那だ。見飽きた。
1時過ぎ、痛みが激しくなれば押す、
ナースコールを押すかどうか
迷っていた。
1時15分「痛み我慢せんで、ええんちゃう?」
という旦那のお言葉に、ナースコールを
ピコンと静かに押した。
イケメンの恋愛ゲームする余裕なし。(笑)
1時20分過ぎ、パシャん、おや?!
もしかして。アレか?
破水した。
看護士さんや助産士さんは、
かなり慌てだした。
ごめんよ。
もっと早くコールすればよかった。
我慢しすぎたのかな?
ありゃまー。
私の子宮口をおさえてくれてた助産師さん。
「ちょっと、誰か来てぇ。」
助産師による、ナースの呼び出し電話。
ナースによるナースの呼び出し?
正確には助産師さんかな?
ベッドを産むスタイル?分娩台のベッドに
するため、助産師さんから
旦那にバトンタッチし、私の
子宮口を押さえる旦那。
真夜中の授乳タイムだったから、
ナースさん達も、少し忙しい時間だったみたい。
私が寝ていたのは、足元を外すと、
あら、便利。分娩台に早変わりする
超高級ベッドだった。
でも、破水したし、シート敷き始めた
ナースと助産師さん。
子宮口は、おさえられたまま
イキみのがしする私。
旦那も強制お手伝い。
子宮口抑える旦那。
その脇で、お仕事する
助産師さんと看護師。
ぐりっ。
ぐるっ。
何度か赤ちゃんが、回転しながら
出てくる気配がした。
「まだ、いきまないで。」
マジかっ。
あっ、おしとやかなお母様設定なので
マジですか?あら、いやだわ、おほほって
心の中で思いました、わよ。
おほほは……。
ヤバい、力、はいるよ~。
うぉぉぉ~。
イキミ逃し、あれ?どうやったけ?
ヒッヒッふーって、言えない。
2人目だったから、めんどくさいと思い
ママ教室受けなかったのだ。
あはは。
浅い息を何度もした。
なんやかんやで、助産師さんたちは
手慣れているからか
テキパキした、動きだった。
長男と旦那、私の上半身側に
移動させられていた。
お腹に、見えないようシートがかけられた。
「あっ、もう、いけた?ここ、ちょっと、
変わって。」
「あっ、先生呼び出さないと。」
看護師さん、大忙し。
ごめんよ、って先生を忘れないでぇ。
陣痛、まだまだ、大丈夫だと思い
ナースコール呼び出しボタン
遅れちゃったよ。
分娩台にせず、シートを敷き
出産にのぞみました。
数分間、旦那と長男は、部屋に残ったまま。
2人とも抜け出す暇もなく
強制的に、立ち会い出産になりました。(笑)
最後のぐりんっ。
ジュポン。
「おめでとうございます。」
にゅるんっ。
深夜の1時53分に、
次男、誕生しました。
くりくり髪の毛ある。
ガリガリの赤ちゃんだあ。
我が子最初の感想だった。
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