もう誰にも見えないなら

春、旅立ち

「色々あったな」と

その色々を語るには

僕の言葉じゃ言い足りないよ

それぐらい沢山の事があった


誰も信じられなかった僕は

それに似合うだけ沢山の人を傷つけた

その分だけ僕も傷ついてきたけど

その罪悪はきっと一生付きまとう


そう言う僕もとうとう見送られる側か

人に褒められる人生なんかじゃない

それでもこんな日がくるなんてな

その日常の先が今日って訳か


「こんな人生も悪くない」

なんてまだまだ言えないけどな

きっと多分そう言える日は来ない

それでも


過去の後悔が

今日の僕を形作ったのは間違いない

それなら今日のところはそれで良いか

相変わらず出来損ないの僕だけど


そんなことを唯一人思ってたよ

誰の見送りもない駅のホームで

それもなんだかお似合いじゃないか

これからの僕の始まりとしては

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