海拾い

バブみ道日丿宮組

お題:狡猾な海 制限時間:15分

海拾い

 台風の後に海岸にくると、様々なゴミが落ちてる。

 オナホだったり、ペットボトルだったり、ダッチワイフだったり、動物の死骸であったり、本当に想像のつかないものが流れ着いてる。

 今日はなにかあるのかときてみれば、

「……女の子?」

 どう見ても人間サイズの塊が波打ち際でばんざいしてた。

 これはもしかして救助しなくちゃいけないやつか?

 急いで向かう。

 女の子の他には木の板やら、みたことのない植物、サメかクジラの肉塊が転がってた。

「……大丈夫?」

 うつ伏せだったのを仰向けにして、さらに顎を上にあげ、息をしやすくする。耳を近づいてみれば、きちんと呼吸はしてた。

 目立った外傷はなかったので、そのままお姫様抱っこをして、近くのベンチまで運んだ。

「……」

 服は白いワンピースだったせいもあって、下着が透けてた。ちなみに薄緑色のブラジャーとパンツ。ブラジャーをつけてることから考えると、もしかするとこの女の子は大人かもしれない。ませてるという可能性もなきにしもあらずだが、女の子が漂流するのは考えづらい。異世界からの刺客であったりしたら、面白いがそれもないだろう。

 しかし……まぁ……可憐な娘だ。

 黒髪は、足まで届くくらい長かった。ポケットの中に手を突っ込んでみても反応はない。口の中にもなく、もちろん下着の中にあるということもなかった。下着とワンピースを持ってる以外、他にものはなさそうだった。

「……ん」

 女の子はどんな声で鳴くのだろうか。指の一本や二本、あるいは異物を挿入して悶絶させてみたい欲求はあるが、我慢することにした。助けたことに感謝して、身を差し出してくるかもしれないしね。

 味わうならば、その時でいいだろう。

 救急車か、パトカーはどうするか。呼んだら呼んだだけ、僕の立場が悪くなるだろう。家に上がられるのも困る。

 まだ新作すら、楽しんでないのだ。これからというときに逮捕されるのはナンセンスだろう。

「……いくか」

 誰かが通ったときの反応が怖いので、持ち帰ることにした。

 手足には持参してた縄をつけ、口には脱がしたパンツを入れ込んだ。

 それでも、女の子は目覚めなかった。

 目覚めなかったら、違った使いみちを考えなきゃいけないかもしれない。

 他の子が嫉妬しない。


 たった1つの冴えたやり方でーー。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

海拾い バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る