夢のような1ヶ月

蘭菜

第1話 出会い

あの夏、僕は君に恋をした。


7月1日。


僕は駅に向かった。

電車に乗ろうとホームにいた時のことだった。


青い空の中で白く輝いていた君に目を奪われた。

僕は初めて一目惚れをした。


「連絡先交換してくれませんか」


僕は勇気を出して君に声をかけた。

すると、君は驚いた表情をしてしばらくしてにっこり笑い


「良いですよ」


そう答えた。


僕は驚き半分、嬉しさ半分でしばらく声が出なかった。


落ち着いてから連絡先を交換した。


そして君は


「じゃあ私行きますね」


と、言い電車に乗っていった。


僕も我に返り自分が乗る電車を待っていた。

でもなんだか落ち着かなくて僕はメールを打っていた。

書いては消してを繰り返していると電車がきてしまった。


そして家に帰ってから


「もし良かったら僕と出かけませんか?」


やっとの思いで僕は送信ボタンを押した。

不安と緊張、そして少しの期待が入りまじって心臓の音がうるさかった。


すると君からメールが届いた。


僕は急いで携帯をとりメールを開けた。


「いいですよ」


僕は思わずガッツポーズをした。


でもこの時、僕はまだ彼女の秘密に気づけていなかった。


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