ポケットにひまわりの種

姫亜樹(きあき)

ポケットにひまわりの種

ひまわりの咲く丘に沈む命を踏みつけて

土煙をあげて軍隊が進む


何百年も進化せず愚行を繰り返す人間を

嘲笑うように風が吹き

巨大な嵐を運んでくる


大地が揺れ火山が噴火し

異常な気候が続く

このバランスを崩した星の上

目隠しした山羊が

ぼくらを連れてひた走る


ポケットにひまわりの種

あの輝く太陽のようになりたくて

ぼくらは目隠しした山羊から手を離す

光輝く未来を手にするために

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ポケットにひまわりの種 姫亜樹(きあき) @Bungo-2432Da

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