やまとなでしこ異世界無双 第二部 ~異世界マイペース旅編~

鴉ヶ森

これまでのあらすじと登場人物


 ~これまでのあらすじ~


 東京から瀬戸内の田舎町に引っ越した小学五年生、斎藤花は、そこで姫様と呼び慕われている名家のご令嬢、羅城門真綾と出会う。


 本好きで物知りだけど小柄で運動がアレな花と、勉強はアレだが長身で運動能力が異常に高く、武芸の達人である真綾、親友になったふたりは、たまに不思議なできごとを経験しながらも、のどかな田舎町で楽しい日々を送っていた……。


 だがしかし、中学生になったある日、ごちそうに釣られた真綾が、なんと、戦前に就航していた豪華貨客船〈熊野丸〉と召喚契約を結んでしまうのだった!

 まあ、熊野丸の人格である熊野さんが、極めておおらかで優しい性格であったため、特に問題もなく、真綾たちは零細女子剣道部の助っ人をしたり、宮島で三つ子の幼女神……プチガミ様と仲良くなったりしながら、相変わらずまったりとした日々を送っていた。


 そして、真綾たちが中学二年生になったその年、両親のいない真綾をずっと育ててくれた祖父、羅城門義継が、その生涯を静かに閉じる……。

 深い悲しみに暮れ、大好きな食事さえ摂らなくなっていた真綾であったが、花や熊野、学校や町のみんなの温かな心に触れているうちに、ようやく元気を取り戻したのだった――。




      ◇      ◇      ◇      ◇




 ~殴り書き的〈これまでの登場人物〉紹介~


羅城門真綾らじょうもんまあや

 武門の名家〈羅城門家〉のご令嬢で、町の人々からは「姫様」と呼び慕われている。

 良家の子女だけあって立ち居振る舞いがたいへん美しく、濡羽色の長い髪も相まって、どこか古風な印象のある絶世の美少女。

 三歳のころに事故で両親を亡くして以来、瀬戸内の小さな田舎町にある古民家で、祖父の義継とふたり暮らししているため、家事全般が得意で目上の者に礼儀正しいが、時代劇好き、デジタル音痴、何かと発言に昭和の匂いがするなど、現代っ子との間にかなりのズレが見られる。

 無口、無表情なうえ、一八〇センチメートルを超える(中学一年終了時点)長身と整いすぎた美貌、さらには王者の風格があるため、対面した相手は気後れしてしまう。(花いわく、『近寄りがたいオーラがハンパない』)

 その外見のため実年齢よりも上に見られることが多く、本人もそれを気にしているが、中身は、可愛いもの好きで優しい性格をしたおじいちゃん子である。(殺るときは躊躇なく殺りにいくが……)

 異常に高い運動能力と、野生動物をも凌駕する鋭い勘を有するが、勉強は極めて苦手で、活字を見ると眠くなる。

 武芸の達人でもある彼女は、中学女子剣道界の絶対女王と呼ばれる立花を、中学一年の夏、中堅として出場した全国大会団体戦で圧倒した。

 普段はヌボーッと食べ物のことを考えていることが多い大食漢で、十三歳になった数日後、ごちそうに釣られて戦前の豪華貨客船〈熊野丸〉と召喚契約を結んでしまう。

 祖父との日々は、彼女にとってかけがえのない宝物であり、「胸を張って逝けるように生きる」という祖父との約束は、今後、彼女の行動に影響を与えていくことだろう。

 初めてできた大親友の花を大切に想っていて、真綾の頭部には、花の危険を察知する〈花ちゃんレーダー〉なるものが搭載されているらしい……。



斎藤花さいとうはな

 真綾の同級生にして大親友。花が小学五年生の冬に東京から転校してきて以来の仲。

 真綾とは何かと真逆の彼女は、読書家で知識が豊富なうえ頭の回転も速いのだが、残念ながら運動に関しては壊滅的である。いささか頭と体のバランスが悪いため、何も無い場所でもよく転ぶらしい。

 一三〇センチメートル台半ば(中学一年終了時点)と小柄で、幼児体型と小動物じみた童顔も相まって、実年齢よりも幼く見られることが多く、真綾と並ぶと親子に見られることも……。

 小説(特に異世界転移、転生もののライトノベル)、漫画、アニメなどを主食とし、ヒマさえあればそれらを貪っている。

 人見知りの内弁慶なところがあり、東京では外で遊ばず本ばかり読んでいた彼女だったが、新たな町で真綾と出会い、仲の良い友達も増えていくにつれ、活動範囲も広がってゆき、中学一年の夏には、女子剣道部不動の大将として全国大会団体戦へ出場するまでになった。(人呼んでステダイショウ……)

 常識人を自負しているが、その奇矯な言動は周囲の知るところであり、彼女が何かやらかしても、「花ちゃんだから」と優しく流してくれるのが通常である。

 宮島で出会ったプチガミ様の話では、花には〈かんなぎ〉としての傑出した才能があるらしい。

 人懐っこい愛されキャラのため、義継を始め町の老人たちから可愛がられるようになった。

 基本は臆病で慎重だが、弱者を守るために身を挺することを厭わない。浅草育ちのためか、時として江戸っ子気質を発揮することもある。

 すぐ調子に乗ってしまう……。



熊野くまのさん】

 戦前に就航していた豪華貨客船〈熊野丸〉の人格。ごちそうで真綾を見事に釣り上げ、召喚契約を結ばせた……。

 真綾の意識が無いときは、その体を借りることが可能。

 熊野丸の船内及び、船体から一定距離内に入った物質を、彼女の意思で自由に動かせる。(調理や給仕などはこの能力でやっている)

 熊野丸で働いていた乗員数百人分もの専門知識と並列計算能力を持つが、その心は清純な昭和初期の乙女である。また、極めておおらかで優しく、明るい性格をしているため、すっかり花に懐かれている。

 戦前、羅城門家の当主であった光義と、妻であるクラリッサは、将来訪れるナニカから真綾を守るために熊野丸を建造した。そのことを熊野は自覚しているが詳細までは知らない。

 真綾へは忠誠心すら超えた深い愛情を注ぎ、その大親友である花にも同じく愛情をもって接する。

 花の見識や発想力を高く買っており、何かにつけ「サスハナです!」などと褒め称えるため、そのたびに花が調子に乗ってしまう。

 中身が乙女なせいか、現代のファッションやスイーツなどに興味津々である。また、花の影響により、異世界転移、転生系ライトノベルにハマってしまい、本を花に借りては、人知れず読みふけっているらしい……。



羅城門義継らじょうもんよしつぐ

 羅城門家前当主にして真綾の祖父。光義とクラリッサの息子。

 両親を亡くした真綾を引き取り、ひとりで育てた。

 真綾をはるかに超える高身長と日本人離れした容貌のため、海外の映画俳優だと言っても誰も疑わないと思われる。

 性格は温厚篤実にして公正、ときに厳しい。彼に窮境から救われた者や、その人柄を慕う者は世界中にいる。

 文武両道に秀でており、外国語で書かれた専門書を読解する知識人であると同時に、真綾を鍛えた武芸の達人。

 子供のころからの船好きで、同好の士である花の父親と意気投合する。

 真綾に「胸を張って逝けるように生きなさい」「ありがとう」の言葉を遺して永眠した。



羅城門仁志らじょうもんひとし

 世界的大企業〈羅城門グループ〉の会長兼最高経営責任者にして、羅城門家の現当主。

 真綾の伯父であり、義継の息子。

 身長一九〇センチメートルを優に超える堂々たる体躯と、燃え盛る太陽を思わせるオーラの持ち主である。

 物静かで穏やかな義継とは違い豪快な人物だが、肩書きや外見に似合わず茶目っ気があり、反応のおもしろい花をからかっては喜んでいる。

 真綾に対しては激甘……。



【サブロウ】

 真綾と花が友達になった日、同じく友達になった神社の子。通称「サブちゃん」

 年齢は幼稚園児くらい。両足が不自由で体も弱いため幼稚園などには行かず、友達もできないまま神社で車椅子生活をしていたが、真綾や花と仲良くなって以来、ふたりとはよく神社の境内で一緒に遊んでいる。

 初めて会った時、その可愛らしい顔立ちから、花たちはサブロウのことを女の子だと勘違いした。

 自走式乳母車の大二郎を花に貰ってからは、車椅子の代わりに大二郎に乗っている。

 真綾と花に不思議な青い勾玉をくれた。



【プチガミ様】

 中学一年の秋に福引きで当てた宮島旅行へ行った際、真綾と花が仲良くなった三つ子の幼女神。

 商店街にあるコロネ屋の店先で物欲しそうにしていたところを、三柱まとめて真綾に捕獲される。

 外見年齢は三歳くらいで愛らしく、各々自分専用の神鹿の背にチョコンと乗っているのがまた可愛い。だが、その外見にもかかわらず神格は高く、真綾に何らかの〈カシリ〉が掛けられていることを簡単に見抜き、彼女のために冥護を授けてくれた。


 ◇タゴリ

 自称長女。何かにつけ偉そうにふんぞり返るが、語彙力に問題がある。


 ◇タギツ

 いちおう次女だが、姉妹のなかで一番しっかりしていて頭も良い。言動がアレな自称姉には苦労している様子。


 ◇イチ

 三女。とにかく自由で真綾と波長が合う。



火野照子ひのてるこ

 真綾と花の同級生。通称「火野さん」

 小学六年の秋に大阪から転校してきたツッコミのプロで、勝ち気そうな目と太陽のような笑顔がトレードマーク。

 髪をショートにしたボーイッシュな外見と明るくサバサバした性格から、一見ガサツそうにも見えるが、優しく面倒見のいい子である。

 母親の実家は、町唯一のラーメン屋である〈赤龍軒せきりゅうけん〉。

 勉強は苦手だが運動が得意で、大阪では剣道をやっていた。真綾たちの町に剣道クラブがなかったため一時的に休んでいたが、中学校進学と同時に女子剣道部へ入部し、真綾たちも出場した夏の全国大会団体戦では先鋒を務めた。

 コテコテの関西弁を使うため、立花からは「関西弁ちゃん」と呼ばれる。

 小学校の修学旅行では真綾や花と同じ班、〈チーム姫様〉の一員だった。



蓮台野夢羽れんだいのむう

 真綾と花の同級生。通称「ムーちゃん」

 オカルトと都市伝説が三度の飯より好きで、ソッチ方面に関する知識は花をも凌ぐ。中学校進学後、オカルト好きが重症化した。

 花同様、頭が良いぶん体は弱い……。だがしかし、オカルトが絡んだとたんアクティブになる。

 真綾と同じく長い黒髪の持ち主だが、こちらは長く伸ばした前髪で目元を隠していることが多い。

 顔立ちは整っているのだが血色が非常に悪く、その陰々滅々とした雰囲気も相まって、ほぼノーメイクで幽霊役が務まる。小学校の修学旅行で行った京都の映画村では、お化け屋敷の役者たちを恐怖のドン底へ突き落とし、「お化け屋敷業界にとって百年にひとりの逸材!」と、お化け屋敷の宣伝写真モデルを頼まれた。また、事あるごとに怨霊のフリをして、反応のおもしろい花を驚かせては楽しんでいる。

 アクは強いが、紅とのやり取りなどから、怨霊なりに優しいことが窺える。

 小学校の修学旅行では真綾や花と同じ班、〈チーム姫様〉の一員だった。



碧川巴みどりかわともえ

 真綾と花の二年先輩にして女子剣道部主将。(真綾たちの入学時)

 真綾たちも出場した夏の全国大会団体戦では副将を務めた。

 一七〇センチメートルを超える長身とポニーテールがトレードマークの、キリッと凛々しいサムライガール。

 誠実な人柄で面倒見も良く、たいへん頼りになる先輩だが、実家が羅城門家重臣の家系であるためか、心酔する真綾に対しては敬語でしゃべり、真綾の忠犬であるかのように接する。

 剣士としては全国屈指の実力。前述の全国大会では個人戦にも出場し、惜しくも準決勝で敗れたとはいえ、絶対女王の立花と壮絶な死闘を繰り広げた彼女は、福岡静林館学園高等部からお声がかかり、中学卒業と同時に町を離れていった。

 スポーツ特待生として入学した高校では、女子剣道部の同期である立花たちとも仲良くやっているらしい。



百園ももぞのあん】

 真綾と花の一年先輩にして女子剣道部副主将。(真綾たちの入学時)

 真綾たちも出場した夏の全国大会団体戦では次鋒を務めた。

 全然太っていないにもかかわらず、全体的に白く柔かそうな肌が羽二重もちを連想させる。

 たまに自分のことをジッと見てつばを飲み込んでいる真綾に、彼女はちゃんと気づいていた。(最初はちょっと怖かったらしい……)

 ゆるふわな髪と同じ感じのする独特な声でしゃべり、ポワッとした雰囲気がある。また、その菩薩のごとき包容力はとても中学生とは思えない。

 卒業した巴のあとを継ぎ女子剣道部主将となった彼女は、重圧と戦いながらも部のために懸命な努力を重ね、ついには、包容力に満ちた彼女ならではの女子剣道部を作り上げる。帰省してきた巴からそのことを褒められた時は、思わず涙を流してしまった。

 町唯一の和菓子屋の娘らしい。



立花八千代たちばなやちよ

 中学女子剣道の名門である福岡静林館学園中等部の、女子剣道部主将。(真綾たちと初対戦時)

 中学女子剣道界の絶対女王だが、中堅として出場した全国大会団体戦で、無名の、それも一年生の真綾に完敗を喫してしまう。それ以降は真綾のことを、越えなければならない高い壁として認めている。

 高等部へ進級して早々に、全国屈指の強豪である女子剣道部を制したらしい。

 その圧倒的な強さに、一七〇センチメートルを超える長身とカッコイイ外見も相まって、剣道界に彼女のファンは多い。

 豪放磊落で剣豪然としているが面倒見も良く、裏表の無い気持ちいい人物。

 地元の老人ですら使わないムチャクチャな博多弁の使い手で、県外の人間と話すときは京子の通訳が必要なことも……。

 人生のすべてを剣の道に注いでいるためか、勉強は苦手そうだ。



由布京子ゆふきょうこ

 福岡静林館学園中等部の女子剣道部副主将。(真綾たちと初対戦時)

 大将として出場した全国大会団体戦で、花にトラウマを植えつけた。

 幼少期からの親友である立花が剣道バカなのに対し、オシャレに気を遣ったり手作りの菓子を部室に持っていったりと、彼女は何かと女子力が高い。……ただ、彼女の私服はファッション誌の写真を丸パクリしたものであり、彼女のコーディネイトセンスが高いわけではないことを、ここに付け加えておく。

 都会に憧れるあまり常に標準語を使い、東京人だと間違われると調子に乗って喜ぶが、中学生になるまではバリバリ博多弁だったらしい。

 怒ったり精神的余裕がなくなったりすると、秋田名物〈なまはげ〉のごとき形相になり、博多弁に戻ってしまう。

 規格外な親友に振り回されながらも、なんだかんだで世話を焼くイイ人。

 高等部へ進級後も立花とともに女子剣道部に入った。立花の練習相手が務まる数少ない部員のひとりらしく、剣士としての実力は本物。



白井しらい

 真綾と花が通っていた小学校の養護教諭。通称「オパイ神様」(花限定)

 セクシーな保健室の先生の典型のような人物で、妖艶なオーラを振り撒き気怠げに話すが、実は生徒思いで、ものわかりもいい。

 青島と同じく、町の小、中学校の卒業生で、かつては一学年下の青島を手足のように使っていたらしい。なお、その力関係は現在も継続中。

 酒豪。



青島あおしま

 真綾と花が通っていた小学校の教師。

 五年、六年と、真綾と花のクラスの担任を務めた。

 イイ人ではあるが、良く言えば無邪気、悪く言えば考え無しなところがある。

 子供のころから、ひとつ年上である白井のしもべらしい……。

 実は真綾のファンであり、修学旅行先では教師としての本分を忘れ、木下とともに真綾の写真を撮りまくっていた。



出喜多できた

 真綾と花の同級生。(小、中学校ともに)

 クラス一の秀才。とにかく頭脳明晰で、非科学的なものは絶対に信じない。ある意味、ムーの天敵。

 その言動には子供らしからぬところがあり、照子をして「あいつ、ホンマに小学生か……」と言わしめたこともある。



木下きのした

 真綾と花の同級生。(小、中学校ともに)

 日本猿のような顔をしている。

 とにかく真綾のことが好きで、小学校の修学旅行で旅館に泊まった際、湯上がり真綾の匂いを嗅ごうと、女風呂の前で鼻息荒く出待ちをしていたところ、同じ旅館に泊まっていた他校の女子に成敗された。

 ちなみにその他校、福岡静林館学園中等部というらしい……。

 その馬鹿な言動のため、クラスの女子たちからの扱いは雑である。



羅城門光義らじょうもんみつよし

 義継の父であり真綾の曾祖父。近代日本を代表する大財閥の総帥にして、由緒正しき武門の名家の当主。

 日本人離れした偉丈夫で、威風堂々とした王者の風格がある。社会的地位が極めて高いにもかかわらず、傲慢なところの無い気さくな人物で、人を虜にする不思議な魅力がある。

 将来生まれくる真綾のため、戦艦並みの防御力と出力を持つ豪華貨客船〈熊野丸〉を建造した。



羅城門らじょうもんクラリッサ】

 義継の母であり真綾の曾祖母。旧姓〈ラーヴェンヴァルト〉

 知的な眼差しと濡羽色の髪をした、儚げな美女。

 好物はアプフェルシュトゥルーデル。また、ニワトコジュースの作り方を義継に教えた。

 ドイツ人らしい。



べに

 真綾たちが小学校の修学旅行で京都二条城へ行った際、百鬼夜行から花を救った不思議な少女。

 家庭の事情で伏見稲荷大社に引き取られていた彼女は、北野天満宮にいるという父親と会うために、そちらへ向かう真綾たちのバスに忍び込んでいた。

 父親と会うため懸命に頑張っていた彼女の姿が、照子にある決断をさせる。

 巫女装束のような衣装を着た大人しい子で、小学校低学年くらいに見えるが十歳らしい。

 真綾たちには、〈チーム姫様〉第五のメンバーとして可愛がられ、旅館の夕食時には、〈あの食い意地の張った真綾が料理をお裾分けする〉という奇跡さえ起こした。



【紅の父親】

 聖徳太子のようなヒゲを蓄えた初老の男性で、北野天満宮のお偉いさんらしい。

 花をして、「黙っていても頭の良さが溢れている人間の典型」と言わしめた、知性の人。通称「紅パパ」(花限定)

 たいへん子煩悩な人物だが、家庭の事情により紅とは離ればなれになっていた。

 娘と再会させてくれた〈チーム姫様〉の面々には心から感謝しており、礼にと彼のくれたモノが、のちに照子を救うことになる。



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