第8話 文化祭 本番編

嫌な予感を感じていた翌日。


とうとう文化祭当日が来てしまった。

うちのクラスのクレープが思いのほか繁盛していた。

予想より2倍以上売上が良く材料の買い足しをお願いしていたのだが、嫌な予感が的中してしまった。

買い足しが間に合わなく、すごい数の予約数が押し寄せてきた。

さらに材料が届いても量が全然足りなくキッチンがとてもピリついていた。


「これじゃ足んねーから早く買ってこいよ。」


調理班の班長がイラついていた。

まぁ無理もないだろう。

売上がいいに越したことはないが、それ以前に調理班がまともに調理できていないのだ。

そこで接客班の数人に手伝わせていたのだが、それでも追いつかないので、クラスのリーダーになっていた僕が、手伝うことになった。


「休憩入ってないやつはほかのクラス回ってきていいよ。」


あまりに人数多くて少し邪魔だったので、減らそうと思い休憩に行かせた。

そして班長、僕、そのほか数人で調理を回していた。

やはりこっちの方が効率が良かった。

そうしてなんとか予約数を作り終え販売が終了した。

売上は結局予想の3倍の売上だった。


そして、文化祭の閉会式まで残り30分調理をしていた僕達はほかのクラスの出し物を見て回っていた。

たこせんだったり焼きそばだったり、色々な出し物があり、とても楽しんでいた。

さっきまでの大変さはもう忘れているだろう。


閉会式が終わりクラスで集まり色々話していた。


とりあえず大変だったがしっかり結果が出た文化祭で良かったと安堵した。

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