1章57 『陰を齎す光』 ①

 光が差せば影が生まれる。



 陽の当たる場所と陰になる場所が同時に存在する。



 例えばコンサート会場。



 ステージの上では演者が脚光を浴び、ステージの下では観客たちがそれを見上げ、舞台袖からはサポートをする者たちが見守る。



 スポットライトが当たるのはステージ上の演者にだけだ。



 眩い光の中に居る者をそれ以外の者たちがじっと見詰める。



 まるでその演者自体が輝いていると錯覚するほどに、暗がりからはその姿は良く見える。



 だが、逆に光の中に居る者からは暗い陰の中は視認性が悪く、良く見えない。




 ビルとビルとに挟まれた狭く薄暗い路地の中で、其処よりは少しだけ光の多い通りの方を隠れて窺う者がいた。




「――クソッ……! なんでここでもケンカしてやがんだ……っ!」



 乱闘の起こるスケボー通りを覗いてホストの馬島 尚斗マジマ ナオトはその顔に焦燥を浮かべた。



 今日の彼は散々だ。



 先輩風を吹かせて後輩を使ってやろうとしたらその後輩たちにシメられて逆にパシリに使われ――


 そのパシリをしに外に出たら突然殺し屋のような男に出遭いわけもわからない内に指をヘシ折られ――


 必死に仲間の所まで逃げればその殺し屋に後を尾けられ拠点まるごと壊滅させられ――


 それからすらも命からがら逃げ果せたら、落ち延びた先でもこうして争いが起こっていた。



 察するところ、どこか他所の不良と喧嘩になっているようだ。


 ここから見る限り、相手は美景台学園の制服を着ているように見える。



「……そういえばあの殺し屋みてェなのも“ダイコー”の制服着てたな……」



 ほんの短い間しか見ていないが、強烈に記憶に焼き付いた例の男の顔を思い出して身震いをすると、途端に折れた指の骨が痛みだす。



 馬島は高校在学時に“R.E.Dレッド SKULLSスカルズ”に所属していた不良で、卒業・引退後もまっとうな道に戻ったとは言い難い男だ。


 だが、彼は今そこの通りで怒声を上げている、特に“RAIZINライジン”に所属している彼らとは違い、喧嘩を好むタイプの不良ではない。


 馬島は女を食いものにするタイプの不良だ。



 通りの喧騒から身を隠すように壁に寄りかかると、焦げてチリチリになった前髪をグシャッと掴む。



「ちくしょう……っ! ロクなことがねェ……っ!」



 それがろくでなしの業だ。



 不良としても、ホストとしても、売人としても――決して何者にも為れない。



「ヤベェ……、ヤベェよ……っ」



 もしかしたらまたあの男が追ってきているかもしれないと恐怖する。



「クソッ……、クソッ……!」



 スケボー通りで暴れているスカルズの者たちに助けを求めに来たのに、今ノコノコと顔を出したら自分も兵隊の数に入れられ兼ねない。


 完全に当が外れた格好となり、そのことに焦るが解決策は何も浮かばない。



「なんで……、なんでだ……っ?」



 気を落ち着ける為に煙草でも吸おうと懐に手を突っこんだが、実際に引っ張り出したのはスマホだった。彼の無意識はそっちを選んだ。



「……女が……っ、クソっ……、女が悪い……っ!」



 譫言のように恨み言を呟きながら連絡先リストに載っている番号に片っ端から電話をかける。



 それは女に匿ってもらうつもりか、泣きつくためか、或いはクスリを売りつけるためか。


 彼自身その目的は定かではなく、ただ『保身がしたい』という強い衝動が彼を突き動かし、明後日の方向へ曲がったままの指さえも使って一心不乱にコールをする。



 しかし、どの番号にかけても一向に誰も電話に出ないか、或いは着信拒否をされている。当然折り返しかかってくることもない。



「くそっ! どいつもこいつもっ! ブスのくせに! いうこと聞かねえっ、役にたたねえ……っ! クズがっ! ゴミがっ……!」



 止まない暴言の最中、ふと違和感を覚え馬島は顔を上げる。


 そしてギョッとした。



 いつの間にか、目の前に黒いドローンが無音で滞空していた。


 機体に取り付けられたカメラレンズに思わず視線が吸い寄せられる。


 そのレンズの向く先は馬島の顏ではなく、手に持ったスマホの画面だった。



 とにかく何か声を出して威嚇をしなければと口を開けようとした瞬間――



「――女を見下すくせに女に縋らなければ生きてもいられない……」



 突然背後から聴こえた低い声音に肩を跳ねさせ、恐る恐る振り返る。



「ゴミクズはお前だ――」



 自分を窮地に追い込んだ恐ろしい男がそこに立っていた。



「――オマ……、っごあぉっ⁉」



 悲鳴を上げるよりも速く鳩尾に拳が突き刺さる。



 こみあげた胃液が喉から出るのを堪えようとすると息が詰まる。


 なんの反応も出来ないでいる内に首を絞められ壁に押し付けられた。



「言えた義理じゃねえか」



 罵倒か自嘲か。


 弥堂 優輝びとう ゆうきは皮肉げに呟いてから左手で持ち上げたホストの男へ鋭い眼を向けた。



「“WIZ”を寄こせ」


「あ……っ、ぅぐっ……⁉」


「持ってんだろ? 出せ」


「ぅっぅぅっ……、ぅぶぉ……っ!」


「殺す」



 この男は路地裏に居る他のギャング気取りとは違って、スカルズとは無関係に、クスリを売るために北口の方からこちらへやって来ている。必ず持っている。



 どうせ現物が出てくるまでは何を言われても信用などしないし、ブツを出しても出さなくてもこの男は殺すつもりだ。


 形式だけの質問を終えるとそれの答えは待たずに弥堂は速やかに男の殺害に移行する。


 わざわざ聞き出さなくても殺してから身包みを剥げばいい。



 宙吊りにした男の腹へ右の拳を押し当てる。



「死ね――」



 通告と同時に爪先を捻り“零衝ぜっしょう”を放とうとするが――



 チチチッ――



 背後から聴こえた鳴き声に速やかに反応する。



 反射的に身を翻しそこに居るモノを眼に映す。



 暗がりで妖しく灯る赤い目。



 先週も路地裏地帯で出遭った化けネズミ。



 ゴミクズーだ――



 ネズミが適当な動作で腕を伸ばしてくる。



 弥堂はその場を飛び退く。



「ぷげ――っ⁉」



 拘束を解かれ地面に倒れようとした馬島がゴミクズーの腕にぶっ飛ばされた。


 下手のサーブでビーチボールを叩いたようなふんわりとした曲線で馬島はスケボー通りの中へ落ちていく。



 それには関心を払わずに弥堂は追撃を警戒して構えをとる。



 しかし、ゴミクズーの方も弥堂には関心がないのか、キョロキョロと首を回してからヒクヒクと鼻を動かし、スケボー通りの方へ歩いて行った。



 その後ろ姿を監視していると不意に首筋に静電気のようなものが奔る。



「――っ⁉」



 魔法少女や“闇の秘密結社”の者が使う結界に触れた時と同じ感触だ。


 そう身体が覚えている。



 一体何が起こっている――そう考えを巡らせようとするも、答えが出る前にスケボー通りからパニックに陥った人々の喧噪が巻き起こる。



 あそこには現在水無瀬もいるし、弥堂が捨て駒にするために巻き込んだヤンキーチームもいるはずだ。



 弥堂はゆっくりと歩いて暗い路地の中から通りを覗く。



 助けに行くようなことはしない。


 その優先度は全く高くない。



 第一目標は“WIZ”だ。


 出来れば秘密裏に入手したかったので、それを持っている馬島があの騒動の中に飛ばされたのは面倒なことであるし、自分の失態だ。



 そしてあそこには最低でもあと一人――“WIZ”を持っている者がいるはずだ。


 おそらくあそこにいるスカルズの中でも中心に近い人物。


 それを見極めるためにジッと視線を巡らせる。



 ネズミのゴミクズーは今しがたこの場に現れた一体だけではないようだ。


 数匹のネズミが逃げ惑う不良少年たちを襲っている。



 あそこにいる水無瀬はどう動くのだろうか。



 一般人たちがいる中で迷わず魔法少女に変身して戦うのだろうか。


 見捨てることはないだろうが、また決断に迷って行動が遅れることはあるかもしれない。


 もしも彼女が動くのが遅ければ、或いは何もしなけれは、若しくは何かが出来る状況になければ。



 その時は死人が出ることもあるだろう。



 しかし、それは弥堂にとってはどうでもいいことだ。



 目的を達する。


 それ以外のことは余分なことである。



 敵も味方も無関係な者も。



 それらが何人死のうがどうでもいいことだ。



 奴らが襲われている間にゆっくりとターゲットを見定めさせてもらうことにする。



 こちらの目的を達する為に都合よく犠牲になってもらう。



 暗がりの中から光ある場所をジッと視つめる。











 突如として現れた人知の外の生き物に、スケボー通りはあっという間にパニックになった。



 ここらは彼ら“R.E.Dレッド SKULLSスカルズ”のナワバリのはずだ。


 我が物にしていたはずの場所で恐れ戦いて逃げ惑っている。



「オイオイオイ、なんなんだありゃあ……っ⁉」



 ここまでずっと飄々とした態度を崩さなかったヤマトですら余裕のない様子だ。



「どうするよヤマトくん! あのネズミやっちまうか⁉」


「冗談キツイぜジュンペー……、逃げるに決まってんだろ」


「逃げるにしてもバケネズミをアイツらから離さねェと!」



 ヤマトは苦笑いを浮かべながら、目深に被っているパーカーフードをズラす。



「バケモノが……っ、“這いつくばれ”ッ!」



 スカルズの兵隊を追い回している大型犬を超えるサイズのネズミを睨みつけそう命じたが、これまでに何度か見せたような現象は起きなかった。


 ネズミは何もなかったように暴れている。



「チッ、やっぱりダメか……」


「オレが身体張るから逃走の指示、を……」


「ん? どうし……た……」



 途中で言葉を止めたジュンペーを訝しんで彼の方を見ると、ジュンペーはポカンと口を開けて固まっていた。


 一体何がとヤマトもその視線を追う。



 すると、先程拘束しておいたはずの少女が、阿鼻叫喚の空間をお散歩でもするようにトコトコと歩いていた。



 思わずヤマトも口を開けて唖然としてしまう。



 するとこちらの視線に気が付いた彼女と目が合い、彼女はニコっと微笑んだ。



「いやいや……、えっ? なにフツーに動いてんの……⁉」



 彼女の拘束を解いた覚えはない。


 次々と起こる不可思議な現象に彼らはこの状況の中で思考を止めてしまった。






 ヤマトとジュンペーが固まってしまったのと同じタイミングで、地面に這いつくばっているモっちゃんはハッとする。



 自分同様に動けないはずの水無瀬が突然何事もなかったように立ち上がったことで、つい呆けてしまっていた。


 彼女は何故か騒ぎの真っ只中であるバケモノネズミの方へ向かっている。


 慌ててその後を追おうとするが、彼の身体はやはり動かせないままであった。



「クソ……ッ! ワケわかんねェことばっかだぜ……!」



 だが、この一刻を争う状況の中でそんな文句を言っていても仕方ない。


 自分で追うことは諦め、モっちゃんは代わりにすぐ近くで立ち尽くしている男を怒鳴りつける。



「オイ! オイ、リクオッ!」


「あ……、え? あぁ?」


「ボーっとしてんな! 水無瀬ちゃんを追え! 連れ戻して一緒に逃げろっ!」


「あ……、そ、そうだ……っ!」



 スカルズの兵隊の一人であるリクオ。


 水無瀬とどんな関りがあるのかは不明だが、なにかと彼女のことを気に掛けていた様子だった彼に託す。



 リクオは走って水無瀬に追いつく。



「水無瀬ちゃん……!」


「え? あ、リクオくん。こっちに来たら危ないよ?」


「いやいや! 危ないから水無瀬ちゃんが逃げないと!」



 血相を変えたリクオがネズミの方をチラチラ窺いながら叫ぶと、水無瀬はキョトンとした顔を見せた。



 まるで危機感のないぽやぽやとした彼女の様子に、リクオは「え?」と疑問符を浮かべつつ、『こんな状況でもこの子こうなのか⁉』と内心で恐れ入る。


 そうして立ち尽くしている間にヤマトが声をかけてくる。



「オ、オイ……ッ! オマエなんで動いてやがる……ッ⁉」


「え? 私ですか?」


「他に誰がいるんだよ!」


「えっと……、がんばろうと思って……」


「なにが⁉」



 周囲の状況も相まってコミュニケーションが成立しないことに殊更にヤマトは苛立つ。



「そうじゃねェよ! オマエは動けなくしたはずだ! なんでフツーに歩けるようになってんのかって聞いてんの!」


「あ、そういう意味か」


「他にどういう意味があんだよ! なんで効かねえんだよ!」


「えっと、あのね? もっといっしょうけんめいやらなきゃって思いました! それで、いっぱいがんばりました!」


「意味わかんねェッ!」



 謎の愛苗ちゃん言語には、さしもの“R.E.Dレッド SKULLSスカルズ”幹部でさえ初見で対応することは難しいようで彼は頭を抱えてしまう。



「オイ、ヤマトくん。構ってるバアイじゃねェぜ」



 ジュンペーが焦ったように苛立ったようにヤマトを急かす。



 彼らの尋常でない様子に愛苗ちゃんはハッと気が付いた。



「だいじょうぶだよっ!」



 そしてリクオや背後のモっちゃんたちも含めて彼らに明るい声をかける。



「みんな恐いよね……、急にゴミクズーさんが出てきちゃって不安なんだよね……?」


「は?」

「ゴミクズ……?」



 ぽやぽや女子の口から出た汚い言葉に戸惑いを浮かべる。


 そんな彼らを安心させるように水無瀬 愛苗みなせ まなは優しく微笑んだ。



「だいじょうぶだから。私が、みんなを守ってあげるから……っ!」


「はぁ……?」



 力強い光を瞳に宿らせ、そう宣言する水無瀬に全員が呆気にとられる。



 彼らは理解出来ていなかった。



 この場で一番の強者が生存を確約してくれたことを。




 その時、細い路地の中から小さな黒い影が飛び出す。



「――ニャニャニャーッス!」



 足音を鳴らさぬ軽快な走りから地面をタッと踏切り宙に身を躍らせる。


 軽やかに跳び上がり、気合いの鳴き声と共にしなやかなその身体で空中で三日月を描く。


 そして華麗にムーンサルトをキメると、水無瀬の近くに4本足で降り立った。



「マナッ! これは一体何事ッス⁉」


「メロちゃん!」



 魔法少女のお助けマスコットであるネコ妖精のメロだ。



「「「ネネネ、ネコが喋ったァァーーッ⁉」」」



 顔をギョッとさせた周囲の一般人たちがビックリ仰天しているのを尻目に、メロは場を見廻し状況把握に努める。



「ニャニャニャにゃんとぉ⁉ ゴミクズーが人を襲っているッス! しかも何匹も……っ⁉」


「そうなの! ゴミクズーさんが出てきちゃったの……!」



 ポンコツコンビは見れば一発でわかることを報告しあい、互いの認識と気持ちを高めあった。



「くぅっ……、仕方ないッス! マナッ! こうなったら変身ッス!」


「はいっ!」



 今の今まで何処で何をしていたのかわからない役立たずがキメ顔でオイシイところを持っていくと、水無瀬はキリっとした顔でそれに応える。




 ギュッと。



「お願いっ! Blue wish!」



 大切な祈りをこめて握りこんだペンダントに願いを口にする。



 ペンダントは少女の願いに応え、青い宝石から光を放つ。徐々に増す輝きが水無瀬の指の隙間から漏れて周囲に光が溢れ出した。



 水無瀬の手を離れひとりでに宙に浮かんだペンダントが光の膜で水無瀬を包む。そしてその後ろにペンダントの宝石の中の種が、立体映像のように大きく映し出された。



 種が開き、芽が生えて、伸びた茎の先端で莟が僅かに開く。



 水無瀬を包む光の膜とその咲きかけの花が向かい合わせにクルクルと回転し、輝きが高まりきると水無瀬は両手で抱いたペンダントに口づけをした。



amaアーマ i fioreフィオーレ!」



 開きかけの莟から一滴の涙が零れ落ち、それが大地に触れると『世界』へピンク色の波紋が広がり、空間が塗り替わる。



 ぱちぱちっとまばたきをして、ニッコニコの水無瀬は手の中の輝きを空へと放った。



 光の波が水無瀬の身体を通り抜けると、彼女の衣服が光のシルエットとなる。



 そこら中を飛び回ったペンダントが彼女の右手に戻り、水無瀬はその存在の意味を叫ぶ。



Seedlingシードリング the Starletスターレット――Fullフル Bloomingブルーミン!!」



 そのかけ声とともに強烈な光の柱が天へと立ち昇った。



 光の膜が弾け、次いで彼女の服も弾け飛ぶ。


 それらの欠片は光の花びらとなり周囲を彩った。



 辺りが謎のピンク空間と化すと、水無瀬のおさげは勝手に解け、そして純白の下着も弾け飛ぶ。



 重力を忘れたように宙に浮かびゆらゆらと漂う彼女へ天へ昇った光が降りてくると、白とピンクのしましまパンツが、まるでそれ以外は許さないといった風に彼女のお尻を包んだ。



 大地から伸びる光の蔦が彼女の身体を絡めとる。



 それらが順に弾ける度に彼女の身体にコスチュームパーツが顕れていった。



 身を丸めた彼女が繭から孵化する蝶のように身を反らす。身体から生えるように伸びる光が衣服と為ってその身に纏われ、左右で蜷局を巻きながら伸びた髪の毛がピンクのツインテールに為る。


 羽の生えたショートブーツが足を包み、腰元からブワッと広がるようにボリュームのあるミニスカートが顕れ、ラブリーなしまパンを隠した。



 そしてポンッポンッポンッとリズムよくあちこちに装飾とリボンが顔を出し、最後に胸のリボンに大きな青いハートの宝石が輝く。



 魔法のステッキをハシっと掴み、水無瀬はピュオーンっと飛び回ってからピタっと空中で制止した。



「水のない世界に愛の花を咲かせましょう――」



 短いお手てとあんよを一生懸命バッバッと動かしながら、その魂の意味を誓う。



「魔法少女ステラ・フィオーレ……ッ!」



 ビシっとポーズをキメる。



「みんなの恐いこと、怒っちゃうこと……、ぜんぶぜんぶっ、お花えがおに変えてあげるっ!」




 高らかに名乗りを上げたその可憐な存在に、これまで醜く争ってきた人々の心が通い、想いはひとつとなった。




「「「ナナナ、ナニソレェェェーーーッ⁉」」」



 誰もが驚愕に目ん玉を剥きながら口を揃えてそう叫んだ。

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