かわいさを全面に出してくる子、たまりません

みお

第1話

 俺は最近、同じクラスの玲とよくラインしている。


玲は、正直言って、まじかわいい。


クラスの中では、ダントツにナンバー1のルックス。


目が二重でくりくりしていて、小顔で、愛嬌がある子。もちろん、人気者だ。


そんな子とは、縁がなかった俺がなんとこの間、体育祭の衣装担当になってしまい、玲もなんと同じ衣装担当になったのだった。


「真也くん。よろしくね」


「よ、よろしく」


ただ、挨拶を交わしただけなのに、ドキドキしてきょどってしまった。


不覚である。


衣装担当は、代表が生地を選びにお店に行って注文しなければいけないらしい。


んで、奇跡と言っていいのか、その玲も俺も代表になり、2人で買い物に行くことになった。



まさに、デートやん!!


と興奮していた俺だが、その興奮を見せるときもいので、気持ちを押し殺して、待ち合わせ場所にいく。



「真也くんっ!


お待たせっ!」


玲は、キラキラした笑顔を俺に向けて、手を振ってきた。


日にあたった姿がなお、キラキラしていた。


ま、眩しい。


「よし、行くか」


俺は冷静を装い、2人隣同士で歩く。


手、あたるんじゃね? 繋いじゃうよ?


玲の俺に対する距離がいつもより近い気がして、ドキドキした。


「ねーね、この生地いいんじゃない?」


ねーね、と言いながら俺の腕をトントンしてきた。


ボディタッチは、破壊力抜群なんだ。


興奮してしまう。


やめてくれ。


と、俺は切実に心の中で叫んだ。



そんな、非日常だった今日のことを一言で書き留めるとしたら、



「最高な1日だった」


に尽きる。


また遊びてぇな。


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かわいさを全面に出してくる子、たまりません みお @mioyukawada

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