未来の日記帳

水谷一志

第1話 未来の日記帳

 この日記帳は、未来の日記帳。

 なぜ、「未来の日記帳」かって?

 ……それはそこに書いてある内容が、とにかく斬新だからだ。


 その日記帳、もちろん起こったこと、それに書いた人の好きなこと、恋愛、思ったことも書かれているが、特に途中より書いた人の考えた新しい理論が書かれている。

 これは、備忘録のような扱いなのだろうか?

 またまた理論を構築する上でのメモのようなものかもしれない。

 そして、その日記帳を読むことによって最新の理論の一端に触れることができる。

 もちろん、正しいことが書かれているばかりではないのかもしれないが……。


 かと思うとそこは未来の日記帳。

 やっぱり書いた人の思い出話もある。

 ただ、その思い出話、出てくる順番がぐちゃぐちゃではないか?

 普通は時系列になっていそうなものだが……。

 これが、書いた人の考える「時間の順番」なのだろうか?

 だとすると時間が過去と未来をループしているかのようだ。


 そう思っていたら理論。また過去の思い出。果たしてこれは「日記帳」と言えるのだろうか?

 もしこれを第三者が読むとしたら、理解するのにかなり苦労するかもしれない。

 これを書いた人の頭の中は、いったいどうなっているのだろう?

 極端な話、時間と空間をしっかり捉えられているのだろうか?


 ちなみに、その日記の名前は!?


 【水谷一志のエッセイ「クラインの壷」】


 PS 最後は宣伝オチですみません。 笑

KACに参加された皆様、お疲れさまでした。 (終)

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