東堂兄弟の冒険録3『裏切りのユダ編』〜ユダじゃないってバレた猛は処刑、かーくんはぽよぽよ(ウサギ型モンスター)になっちゃった?〜
涼森巳王(東堂薫)
前回までのあらすじ
東堂兄弟の冒険録『悪のヤドリギ編』 https://kakuyomu.jp/works/1177354054893856548
京都五条の町屋で兄たちとともに暮らす、かーくんこと東堂薫はコタツでうたたねしているとき、変な夢を見た。
それはなんちゃってヨーロッパにとつぜんやってきた夢だ。夢だと割りきって楽しもうとするものの、直後に武器屋で泥棒あつかいされ、追われる身になる。
そのとき、同居人であり友人でもある蘭さんと出会う。が、蘭さんはお姫さまの服を着て、自分を『らんらん』だと名乗る。男の娘ではないかと疑いながら、らんらん姫と旅をすることに。
道中、ウサギ型モンスターのぽよちゃんや、大阪の友人三村くん(この世界ではシャケと名乗る)が仲間になる。
かーくんは特技の小銭拾い、小説を書くを駆使して、無事に、らんらん姫のお父さんがいるシルキー城にやってくる。が、その夜、シルキー城は魔物に襲われる。
ボイクド国のワレス近衛騎士隊長に助けられて、なんとか脱出するものの、蘭さんの両親は行方不明。城は
らんらん姫はじつは男で、名前はロラン。職業は勇者。勇者だとバレると魔物たちに命を狙われるので女のふりをしていたのだ。シルキー城が襲撃されたのは、そのためのようだった。
とりあえず、ワレス隊長と再会するためにボイクド国をめざして旅を続けるが、その前に何度も謎のキャラバンが現れる。キャラバンは街を襲い、若者をさらっていく。彼らは勇者を探す豪のゴドバの一隊だった。街の人をさらい、魔法で封印された土地までつれていき、そこで魔物に造りかえていたのだ。
封印の地から脱出したかーくんは、いつかモンスター工場を破壊し、人々を救うことを決意する。
ようやく、ボイクド国へたどりついた、かーくん。そこで特訓を続けながら情報を集める。
ミルキー国の王はロランの兄ブランだが、悪のヤドリギにあやつられているのではないかというウワサがあった。
ヤドリギを倒すために、ミルキー城へ乗りこむかーくんたち。
死闘をかさね、どうにかヤドリギを倒す。
だが、世界の平和はまだ遠い。残りの四天王や魔王を討ち滅ぼすために、かーくんたちは新たな旅に出る。
『豪のゴドバ編』
https://kakuyomu.jp/works/16816700426681734846
ヤドリギを倒したかーくんたち。だが、かーくんのチート技を使うために必須のアイテム、スマホの充電がなくなりそう。充電器を開発してもらうために、最近急速に発展してきたエレキテルの街の研究所へ行くことに。
道中はエレキテルで開発された蒸気機関車に乗っていく。
だが、そこで列車強盗になったシャケと再会。シャケは盗賊団のボスらしい。前回、かーくんの三百億円と財布を盗んで逃げたシャケ。いったい、シャケはどうしてしまったのか?
研究所に行くと、所内が魔王軍に占拠されていた。乗りこむ直前、かーくんが『小説を書く』スキルで、みんなのステータスをいじってたことがバレてしまう。ロランの要望で、力と体力を五万にしようとするのだが、力五万、体力を5……と書いたところで充電量がゼロに。勇者の防御力が5になってしまった! 攻撃力は神。防御は紙。
この状態のロランをつれて、自爆テロモンスターのひしめく研究所を突破するハメに。
ここから、四天王『豪のゴドバ』にあやつられたシャケひきいる盗賊団と、研究所で造られたギガゴーレムを奪いあう戦いが幕をあける。
奪われたギガゴーレムをとりもどすために盗賊団のアジトまで行くものの、けっきょく逃げられ、エレキテルに猛毒ガスをまき、街を全滅させると宣告を受ける。ゴーレムを製造した研究所の所長ホムラが、豪のゴドバらしき怪しい人物の受注を受けて、ギガゴーレムに猛毒ガス噴射機をとりつけていたのだ。
焦燥するかーくんたち。ニヤニヤするホムラ。エレキテルに急行し、必死でギガゴーレムを停止させようと奮闘する。だが、猛毒ガス装置を止めることはできなかった。ついに猛毒が街に噴射されて……が、ひろがったのは、なんと、アロマの香り。こずるいホムラが『猛毒ガス』という技名で、ただのアロマをふりまく機能をとりつけていたからだ!
そのさい、我らが英雄ワレスが、ゴドバの片腕を切断。ゴドバは腕を残して逃げ去る。
その後、ミニゴーレムの暴走により、エレキテル貴族区の子どもたちと船で難破したり、さらわれそうなお姫さまを目撃したり、アレコレあったのち、ヒノクニにたどりついたかーくんと猛兄ちゃん。アレコレの部分には、シャケが家族や故郷の人々を人質にとられ、ゴドバに脅迫されていることもあきらかに。
かーくんたちは、そのまま武闘大会に参加することになった。副賞として、優勝者にゴドバの腕が贈られるというのだ。それはゴドバをおびきだすためのワレスの策略だった。
順調に勝ち進んでいくかーくんパーティー。だが、武闘大会のその裏で、ヒノクニの次期女王セイラ姫が行方不明だったり、その捜索を国王から頼まれたり、大会参加者が闇討ちにあうなど、さまざまなトラブルが。
真夜中に目が覚めたかーくんは、四天王『義のホウレン』の部下が、予言の巫女を探しているらしい会話を耳にする。
はらんぶくみの武闘大会も、いよいよ決勝。ゴライの反射カウンターに苦戦しつつも、なんとか優勝を果たすかーくんパーティー。
だが、ワレスとの特別試合のあと、いよいよ副賞を授与されるというそのとき、現れたゴドバにより腕をとりもどされてしまう。
ゴドバを捕まえることがてきなかった……かに見えたが、それはワレスの作戦だった。ゴドバの腕に仕込んだチップにより、居場所を追尾できるようになる。
職業の魂をたくさん手に入れられる墓場で特訓しながら、そのときを待つかーくんたち。
そしてついに、ゴドバの現在地へ乗りこむことに。そこは以前、かーくんが迷いこんだ、謎の島にある廃墟城だった。人間をモンスターに変える工場のある場所だ。
責任者グレート研究所長を倒し、工場を壊滅させる。
その後、ゴドバとの死闘が待っていた。倒しても倒しても復活する不死のゴドバに苦戦をしいられるかーくんたち。
一方で、ゴドバは地下に封印された古代の魔神をよみがえらせようとしていた。
勇者ロランの特別なイベントによって、ゴドバの復活能力を封じ、ようやく倒すことができた……と思われた。だが、わずかに残った自らの命をいけにえに捧げ、ゴドバは古代の魔神を解放する。
崩落する大地。地下の暗闇に飲みこまれる仲間たち。
目が覚めたとき、かーくんは一人、洞くつによこたわっていた。光さすほうへ行くと、虹にかこまれた桃源郷のようなお城が。
自分の体になんとなく違和感をおぼえつつ、はぐれた仲間を探しにむかうかーくん。酒場の窓ガラスに映る自分を見て、がくぜんとする。
「僕、ぽよぽよ(最弱ウサギ型モンスター)になってる!」
はたして、かーくんはどうなってしまうのか?
『裏切りのユダ編』(本作)に続く!
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