薄氷に産声を添え、ひたむきに笊で酌む
手入れが行き届かない代物への反感を生むエゴや束縛はうつくしい装丁とは。
これら雲は魚/飛び跳ねるカゲカタチ黒猫 ようこそ海馬の少ない電球色へ、破裂が生み出す感情、慎み深さ注意砲。窒息、記念日でもないのに。
当てこすり弾けるアルバムの擦って捲ることで消える記憶、色づいて枯れ始める頃。冷めてしまった盤面の日焼け痕の機能は、しばしば地面に落ち、時間的に軽く踏まれただけのような気がする。
温厚な、或いは小さな理科室の特効薬と付属の紐の疑問が心に燻るだけの、自己中心的な匂いを込めて、いつかの深淵、灰汁の強い絨毯に影を、落としそうな裁判官は瞳を閉じて、味深な嘘月と、開いた窓と成りあがりに、怠さと鈍い失恋を塗りつぶした。無理心中、ですよね。
怪しげな暁光が抜け落ちた棒読みを照らし、諭すように言葉を贈る。ウオータークラウン真ん中ドロップ。無にするような問わず語りばかり。可能性ひとつもすりぬける
(戯れにも諦めもと点いたり消えたり>遊び心と諦観もオンオフを繰り返し)
晴れやかないま、ランプのような年輪を重ねる。
ふるい聖堂に纏わりつく惨めな我らが身寄りのそのあとに。ワレモノ注意のタグが、その場のストリートスナップに再起動し、行き場を失ったカメレオンを印象づけるだけの恐ろしい陰部の、難民の泥除けから、露出したつらはやはり美しいのだろうが。
さて、きらめく水面に落ちた花弁が、正当化された若い死の目薬に似て、麗しく淀んだ地面を掘り起こし生を繋ぐ、空模様ばかりのもぬけの殻のような引き出物とは、ただただ瑠璃色の頁がワンシーンとしてあるだけ。
22/4/13 23:25
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます