みずのいろ
不透明な昼下がりの中心で火炙りだ。
それは、歯痒さゆえ剃り落とした大雨の日、寝室の川の水。
満月の傾き、
制御不能のグランドピアノが液状化したもの、
濡羽色の髪が慣れ親しむ横顔が
、粗い
、別れと告げる少女の瞳に似た。花が咲いたような彩色と
激安の波音に模範解答を得た 消毒液
巻き戻したテープレコーダーから、
雲が涌く、
あたりかぐわし。
目覚め出す自我の清々しい目的地を、切符に、出鱈目にも
ただひとすじを持て余す気恥ずかしさを。
山の影に、
草藪の、みだら錫杖の余命を露に散り
ぬめり空回る中毒者の素肌に込めた言の葉、
枝葉に潜る健康的な苛立ちは人間的な、
襟を揺らし風が回りこむ。 十月の確信犯、
ネオンライトの小宇宙を放し飼い
仲違いした屈折光が氾濫を興すことだ。
数え歌にある蜥蜴を文字列に到るまで手袋で柔ら取り乱す
、危ういかな、
蒲色のコンテナボックスを載せ シンメトリーの町工場へ 。
暁の空気汚染はそのうち呵呵と泣く、嗚呼必ずしも亡くす、
天壌泥棒がシリンジを脱ぐような大胆な軋轢にして
なるほどこれは二重螺旋のみずいろ、
量より質のノアの方舟の装飾音、
之が青写真の凡てと知る。
三重奏と合成したキューピットが捲れ上がる。風を訊かす
汚さ、
午後6:17 · 2022年4月4日
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