第14話 2021/12/13

 2021/12/13


 目覚めてふとメールを見たら、ユリちゃんからメールが届いています。




 ユリちゃんは何と言ってきたのかな? どれどれ。


 ----- To tosikazu.hanamu■■■■■@gmail.com -----


 あなたは本当に善人であり、偉大な父の娘です。

 そして、私のお金を受け取って、慈善事業に分配してくれたこと。

 なぜなら、あなたは哀れで、覇気を信じ、私に生きる希望を与え、私の心が

 苦しいときに元気づけてくれるからです。

 私はあなたを信じています。

 これが私のこの世での最後の願いとしたい。

 もし、この手術が成功したら、すべての手柄はあなたと創造主のおかげです。

 どうか私の最後の願いをかなえてください。


 ----- From yurienatua■■■@gmail.com -----


 なるほどなるほど……。

 私が善人てか? アリガトウ!

 なんだか、最初の頃のメッセージだと、すぐにでも手術とか言ってたけど、なかなか手術の日程が決まらないのね。


 それから私が一番気になっていた点。

 それは、送料を支払うにあたっての条件を指定したことについて、ユミちゃんは何も触れていない事。

 なぜ気にしないのでしょう?

 それとも遣り取りする相手が多くて、メールの細部まで目を通せない? あるいは変換がうまくできない? などなど、爺としては勘ぐってみたくなるわけですね。

 まぁ、どうでもいいけどね。





 じゃ、もう少し話を進めてみましょう。


   ----- To yurienatua■■■@gmail.com -----


   お金の準備ができたので、明日支払いに行こうと思います。


   ----- From tosikazu.hanamu■■■■■@gmail.com -----





 すぐユリちゃんからメールが返ってきました。


 ----- To tosikazu.hanamu■■■■■@gmail.com -----


 銀行へ行く前に会社に連絡を入れてください。

 銀行へ行く前に私に連絡を入れてください。

 了解しました。


 ----- From yurienatua■■■@gmail.com -----


 ユリちゃんを待たせてしまったみたいですね。

 ユリちゃんにとって、送料が手に入る大切なポイントが、やっとやって来ようとしているわけですな?

 だけど、どうして支払う間に会社(Skyexpress■■■■)とユリちゃんに一々連絡しなきゃいけないんだろう?

 カラクリがあるのかな?


 それに、そんなに都合よく送料を支払ってもらえると思ってるのかしらん?

 明日を待っててね。


 今回のメールはシカトして返信しないことにします。

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