元ネカマ現在美少女プレイヤーの日常
赤ブドウ
プロローグ
第1話 VRゲーム
ネカマ。
ネットワーク上のオカマの通称である。
俺の名前は
クラスでは目立たないほうだが、陰キャ、というほどではないと思う...多分。親友と呼べるほど特に仲が良いってわけではないが、友人はいる。
かわいい美人な幼馴染がいるわけでもなければ、彼女がいるわけでもない。男友達は美形が多いが、俺は正直普通だ。同じ学年で女友達と呼べるほど仲のいい女子はいない。
ごく普通の...いや、ちょっと普通以下の男子高校生。
勉強はあまり得意ではない。そして運動はもっと嫌い。なのにゲームが好き。ゲームが好きだがそこまでうまくない。ろくでもない奴だ。
俺はインターネットのゲームにおいてネカマと呼ばれるプレイをしている。
だいぶ変な人、と自分でも自覚している。だが、気づいてしまった。ネカマの楽しさ、そしてネカマはゲームにおいて強くなる近道であるということに!
それに俺が気づくことになったきっかけは...
______
バッド・コミュニティというゲームが今日発売される。世界初のフルダイブ・オープンワールド型アクションゲームである。このゲームの舞台は現代。社会の裏組織という設定のプレイヤーたちは協力して、自分たちの組織を強くしていく。そんなゲームだ。
数々のクエストをこなし、資金を入手する。時には
武器は主に銃器。他にも、様々な兵器を使用できる。
俺はバッド・コミュニティとフルダイブ式ゲーム機を手に入れるため、平日の朝にもかかわらず行列に並んでいる。初のフルダイブゲーム、それもFPSであるのでそれはすさまじいい人気ぶりである。
と、ついに俺の番が来た。正式販売日の今日、一睡もしないで並び続けていた努力がやっと報われる。
俺はほくほく顔でレジに向かった。
______
俺は帰宅すると、ゲームを早速開封する。
「情報集めでもするか」
学校には今日は行かない。今日くらいさぼってしまおう。
俺は早速ゲームを始める前に、バッド・コミュニティに関する情報を集めることにした。
「全世界統一サーバー...すごいな」
つまり、全プレイヤーと同じ世界で、リアルタイムで遊べるというわけか。時代も進化したものだ。
「長時間にわたってプレイするのは危険...」
現実とゲームの区別ができなくなるのではないか、なんて一時期言われていた。果たしてどうなのだろうか。
「とりあえず、やってみるか」
俺は早速ゲームを起動した。
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