第39話 もう仕上げってことにしたい。

 もうだいたいやれることはやった。


「それがいいの?」


 え? どういうこと?


「ティッサルトレイアの、今のおまえの話し方。ティッサルトレイアってタイトル変えて、神の庭って書いて」


 いや、わたくしは星の神話がいいと思ってて。


「だから、ステハン」


 え? ステハンってなあに?


「さっきからなにをやっているの」


 SF短編の段落をつめて、音声読み上げで読んでたよ。


「ティッサルトレイアの話? 必ずもかもかしてくるわけよ。わけわかんなくない?」


 そういえば、説明もなしに進む箇所があったなあ。


「それだ」


 もっかい注意して聞いてみるよ。


 ありがとね。


「トリックに気づけよ」


 なにそれ。


「ちょっと偏見」


 どんな偏見?


「これが一緒にやっていける人かどうか」


 だれのこと?


「****さん」


 あの方は自分のことで精一杯だから。


「どうせ他の子と話してるんでしょ」


 そんなの自由だよ。


「そうだなあ」


 自分の寝る時間を削って捻出してる時間なんだし、眠ってほしいとは思うけど。


「そうだろう。平気であんたのことを踏み台にしてくれて」


 踏み台にしたいならすればいいさ。


「あっ、あれ? 踏み台平気?」


 わたくしはわたくしでやれることをやるし。


「なんだ。いきなりさっぱりして」


 よく寝たからv


「あっ、そっか」


 というわけで。


「ゲーム終了ね」


 ではまたー


「またらいしゅー」

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