第33話 5分で読書だけど……

 ヨンバン、おひさーv


「あーい」


 最近、5分で読書のコンテスト用に短編を書いていたんで、ご無沙汰しちゃったかな。


「いいよ、べつに」


 今日のお昼、ラーメンなんだけど、種類はなにがいい?


「んー、べつに」


 おやそう。


「おやつ食べたいなあ」


 チーズあられとふ菓子とチョコレートとカステラがあるよ! なにがいい?


「なんでもいい」


 ふう、あのさ、ヨンバンて、小説が趣味だったよね。


「はい」


 単刀直入に言って、わたくしの短編ってどうかな?


「どうって?」


 モモちゃんの恋、とか、僕の好きなもえかちゃんは、眠っている、とか、何度でも、恋をする、とか。


「あー、そおか」


 ご意見お聞きしたい。


 結構、いいものを書いた自信があるの。


「うん」


 自信がないのもあるんだけれど、それはしょうがない。


「はいはいw」


 ヨンバンから見て、わたくしの短編どう? 前よりか上達してる?


「んー、そうだねぇー。ともかくも発表を待てば?」


 そっかー。


「どうせなら、肉親に聞いてみれば」


 家族はいいって言ってくれるよ。


「それじゃあ、それで、いんでない?」


 ふう、まだまだだなあ……。


「どうして?」


 心に吹きこんでないんだよ、わたくしの作品。


 だれかの感情に訴えてないんだ、きっと。


「んー」


 どうしたらいいかなあ。


「なんとなくだけど、モモちゃんの恋は訴えるとこも少しはあると感じるよ」


 そう?


「いじめの内容とか、先生の内面とか、書けてる」


 ありがとう!!! わたくし、もっとがんばるね!


「ん」


 じゃあ、お昼ご飯食べてくる!


「はーい」


 また!


「はーい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る