第93話 幕間 聖女菜々9才の巡回
私は倉橋菜々9才(聖女(仮)に昇格)
今日は巡回する日なの。
スタンピードはとても厳しい防衛戦だった。たくさんの人が傷付き亡くなったわ。
それでも街の人達は頑張って復興して笑顔を取り戻したの。
聖女(仮)としても嬉しく思います。
さて、そろそろ行きましょうか。
菜々9才(聖女仮)は、今日も街を
最近は私の信者が増えてるの。
街を歩くと信者達がお布施を渡してくるわ。
「菜々ちゃん、飴あげるよ。ほら」
「菜々ちゃん、これ食え!串肉だ!」
「街を守って偉いわねぇ。もう可愛いわ。頭をよしよし」
信者達の信仰なる言葉が心地よい。
「さぁ、私の信者達が集う聖なる館に着いたわ」
そう言って菜々9才(聖女仮)は、
この信仰が集う聖なる館には、私が任命した神聖なる聖騎士が3人居るの。
あっ、噂をすればやって来たわ。
「おっ、菜々来てたのか?」
この聖騎士は一番最初に私を聖女として崇めた男の子。名前はドナルド。あと2人はレンジとミストなの。
私はこの3人に名誉ある聖騎士団を任せたの。
団名は3人の名前から付けたわ。
その名は…
[ ドレミ聖騎士団 ]
素敵でしょ?
さあ、信者達が待っているわ。
「菜々ちゃん、遅~い」
「もう鬼ごっこ始まってるよ!」
「遅くなってごめんなさい」
ふふ、信者達は私を待ちきれなかった様ですね。だって、とても熱心な信者が私を求めて勢いよく走ってくるの。仕方ないわね。
「けつかい!」
「ずりー。鬼ごっこに使うなよ」
それから聖女(仮)と信者(疑)のふれあいの時間が長く続いた。
そろそろ時間かしら。いつも決まった時間にお布施を渡してくるの。
「皆、ご飯よ~。菜々ちゃんもね~」
お布施の時間だわ。
私は信者達と一緒に長く大きな机を取り囲んで楽しくお布施を頂くの。
今日のお布施は野菜炒めみたいね。
うん、信者達と食べるお布施は美味しいわ。
あっ… お布施の中に
「みりよう!」
ふう、邪悪なものは消し去ったわ。
「菜々~。お前レンジに何かして嫌いなピーマン食べさせただろ?好き嫌いすんなよな」
「……………」
今日のお布施も美味しかったわ。
そろそろお暇しないとね。
「おい、無視して逃げんなよ!」
菜々9才(聖女仮)は
(食べた食器は片付けてお礼の挨拶はしてたよ)
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