第24話 獣人村での宴(祭りだ!)2nd
夏希は仲間と酒を飲み会話を楽しんでいる。
ラグの要望でアイテムボックスから地球の酒を数種類出した。
「このワインは街の売物より旨いな」
ラグは何でも飲むがワインが特に好きだ。
「私はこの日本酒とやらが気に入ったな。辛口なところがいい」
ネネさんは選ぶお酒も男前だな!
「私はこの果実酒がいいですね。これリンゴですよね?とても甘くて後味もスッキリするの」
ランカさんは女の子らしい選択だな。
「私はウィスキーですか?ガツンとくる感じが気に入りました」
サーラさんはウィスキーをストレートでグイグイ飲んでいる。それもその前に他の酒を全部飲んだ後にだ。(酒豪だな)
ザックもダン(ネネの旦那だな)も美味しそうに飲んでるな。つまみは料理が沢山あるから出さなくても大丈夫だな。
「酒も美味いが夏希が教えてくれた料理も美味いよね。今日、皆が持ち込みした料理半分位が夏希料理だよね?」
そうなんだ。ザックの言う通り周りの机の上には何処をみても教えた料理が置いてある。(ポテトサラダとハンバーグの比率が高いな。味付は各家庭で工夫がしてある)
それと教えた料理だが、村の皆は「夏希料理」と呼んでいる。(その言い方、広めないでね)
「夏希が配ってくれた「醤油」だけど、最初塩辛いだけだと思ったけどあれは色々使えて美味しいね」
「ハーブと砂糖とワインを合わせて肉を漬け込んで焼いたらとても美味しかったですよ!ザックのお気に入りです」
「なあ夏希。あの醤油はこの村で作ることは出来ないか?あれは売れる」
醤油用のこうじがあれば後は大豆と小麦粉と塩位だな。手間と時間は掛かるが大丈夫だろう。こうじは私が最初準備すれば、その後は上手くやるだろう。(マヨネーズも人気だが、あれは食あたりが怖いから駄目だや)
「ラグ、多分行けるぞ。やるなら必要なものを準備するが、出来上がるまで1年は掛かるがいいかのか?」
「構わん。専属の村人を募集するから教えてくれ。醤油は必ず村の名物になる。村の財政も安定する」
「判った。準備しておくよ」
村は自給自足だから収入は魔物の素材ぐらいだ。ただ、食用がメインのものだからあまり無い。あとは畑で育てた野菜位だからな。(上手く行くといいな)
「夏希お兄ちゃん、皆連れてきたよ!」
アンナちゃんの後ろには「村の子供全員か?」ぐらい居る。ワラワラと50人近いワンパクどもがやって来た。
「夏希兄ちゃん、なんかまた美味しいのくれるのか!」
「冷たくて甘いんだってよ!」
「私!私!私が一番だから!私はお兄さんのお嫁さんなんだから!」
「え~、お前この間となり村のジードと結婚するって言ってなかったか?」
「もう別れたわ。ハンス浮気してたの!」
「そうなの?!私も好きだったのに~」
なんか姦しいなぁ…
「はい並んで~、ってこれだけ多いと無理だな。サーラさん、アイスを机に出して行くので配ってくれますか?」
「はいはい、じゃあ皆~、私が渡すから騒がずに受け取ってね~」
アイスボックスを買って器に盛り付けしようと思ってだけど無理だな。ネットを開いて選ぶ……ガリ○リ君でいいな。(美味しいしな)
色々な味のガ○ガリ君をサーラさんに渡していく。
「うんめぇ~、冷たくて甘くてガリガリする!」
ガリガ○君だからな。
「ほんと!あとなんかシュワシュワする!」
ソーダ味だからな。
「こっちのは黒くて固くて大きくて甘~い」
アイス?だよな?(ああチョコ味か)
皆、美味しそうに食べている。踊っている子も居るな。
その後、子供達は自分の親にも食べさせたいみたいで「もう1本!」とアイスを奪い親にもあげていた。あはは、とても賑やかだ!
好評だな。これは駄菓子屋夏希から駄菓子屋&アイス屋夏希にリニューアルしないと行けないのか?
楽しい祭りは暗くなるまで続いた。
ここはいい仲間に可愛い子供達。いい村だな!
「今日は楽しかったな!また明日から頑張るぞ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます