第13話 獣人村での1日目の後半だ!
滞在期間を延長し、自身を鍛えることにした夏希。
ラグとサーラさんに秘密を全て話した後、ラグは朝食を食べて仕事に出掛けた。訓練は今日の夕方からだ。今からどうするか?
村を散策してみるか?
アイテムボックスから、金貨、銀貨、銅貨を各5枚ずつ出してズボンのポケットに入れた。(ジャラジャラとうるさいな。財布欲しいな)
サーラさんに出掛けることを言って外に出る。アンナちゃんは遊びに行ってるみたいだ。
人はまばらだな。畑が村の一番奥にあるらしく、殆どの村人がこの畑に行ってるらしい。あと、村の外に狩りに行ってる人も多い。(ラグも狩りだ!)
家はあるが商店とかが無いな?自給自足だから少ないんだろうな。
お!あそこにお店があるな。
あったのは雑貨屋みたいだ。鍋やフライパン・調味料や小麦粉・服や裁縫類・何でもありだな。店主は女性だな。(肝っ玉母ちゃん的な感じだ)
「おや?あんた、サーラんとこの人族だね」
ラグの、じゃないのね。(尻に敷かれてるのか?)
「はい、お世話になってます。夏希と言います」
夜営するかもしれないから必要そうなものがあれば買っとくかな。
「夜営で必要なものありますか?初めてで、よく判らないんです」
「そうさね。選んであげるよ。待ってな」
鍋からフライパンやら小麦粉やらが山積みになって行く。お?奥からテントも持ってきたぞ。ここぞとばかり売り付けるみたいだ。
「テントとかあまり売れないからね。在庫整理さね。はははは、安くしとくよ!」
占めて金貨11枚なり~(足りないからアイテムボックスから追加で出したよ…)購入したものは全てアイテムボックスに突っ込んだ。
「おや?アイテムボックスかい。珍しいスキル持ってるね」
「持ってる人あまり居ないんですか?」
「多くは無いね。危なくはないけど知られたら冒険者や商人から勧誘されるね。その時は容量が少ないとでも言っとくんだね。今入れた量位なら問題ないよ。夏希のはまだ入りそうだね。用心しな」
「判りました。忠告ありがとうございます。もう少しこの村にお世話になるのでまた来ます」
「あいよ!欲しい物があれば言いな!」
嵐のような人だった…
再度歩き始める。代わり映えのない町並みだ。(村だから村並みか?)中央広場が見えてきた。広場で子供達が遊んでるな。
小学生低学年から高学年位までの女の子が6人ぼど固まって何かしている。近くでは男の子が3人棒を持ってチャンバラしてるな。(私の聖剣チュバカブラの出番か?(草原で拾った木の棒のことね。もう捨てたけどな!))
女の子の中にはアンナちゃんの姿があった。アンナちゃんは私に気が付いたみたいだ。
「あ!夏希お兄ちゃんだ!なにしてるの?」
「たたたっ!」っと走り寄って来て足にしがみついた。
「村の散策してたんだよ。アンナちゃんは何して遊んでるの?」
「おままごとだよ!夏希お兄ちゃんもする?」
そんなキラキラした目で見られても…
「そうだ!昨日のお菓子食べる?友達にも分けてあげるといいよ」
そう言ってアイテムボックスから買った全てのお菓子を出してあげた。
「わぁ!昨日と違うのもある!どれにしよう?みんな!夏希お兄ちゃんがお菓子くれたよ!とっても美味しいんだよ!」
チャンバラしてた男の子も走って集まって来た。(足りるのか?)
「数が無いから1人1個だからね~、味は色々あるからな」
珍しい包装なので開けるのに苦労してるな。
「美味しい!」
「こんなん初めて食べた!」
「入れ物も可愛いしキレイ!」
お!評判は良さそうだな。特にチョコが人気だな。(チョコはこの世界には無さそうだな)
「またあげるから、みんな仲良く遊べよ~」
「「は~い、お兄ちゃんありがと!」」
みんな素直ないい子供達だな。
よし、そろそろ戻って準備でもしておくかな。
家に戻るとサーラさんが洗濯物を干していた。
「サーラさん、戻りました。何か手伝うことありますか?」
「夏希さん、お帰りなさい。大丈夫ですよ。ゆっくりしていてください」
んん、サーラさん素敵だな… (ラグを闇に葬るか?なんてな!)
その後はラグが戻るまでメールの確認をしたり、裏庭で水魔法の種類を増やす為、色々試してみた。
ラグが戻ってからは剣術の訓練をやったのだか…
技術の無さがハッキリしておりコテンパンにやられ、ご飯が食べれないくらいダウンしたのであった。
これ… 強くなれるのか?
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