Crescent Moon & SUB PLOT

木野かなめ

そそり立つ椰子の木(飛鳥休暇さんへ)

飛鳥休暇さんへ


 飛鳥休暇さんと初めて出会ったとき、なにかと共通点の多い方だと感じたことを覚えています。

 ギター、麻雀、簿記、ボッキ、関西。それからもちろん、小説も。

 あなたはたしか、私に「この小説を読んでほしい」とリプライをくださったのでしたね。「魔王の棲家」あれはたしかにおもしろかった。特にクライマックスシーンが絶妙でした。


 それからあなたとは、NTR企画とか句会とかいっくん大賞とか、様々な企画で遊ばせていただきました。時にはトラブルもありましたね。「殴り合いするなら、作品でやろや」とか。「大逆転あるかもヨ!?」とか。でもそれも、今となっては懐かしい思い出です。

 私がしばらくTwitterを離れていて、またあなたに別人としてキャスをもちかけた時。あなたはびびっていたらしいですね。「なんでこいつ、こんなにグイグイくるんや!?」って。そりゃそうでしょう。グイグイいきますよ。あなたがびびっている姿は滅多と見ることができません。私はなんとなく、かわいいなぁと思ったりもしました。


 あれから飛鳥さんは福井銀行で展示を行なったり、その関係により新聞で紹介されたり。さらにはカクヨムコンの短編で入賞をしたり。その活躍は見事なものだと思います。

 だけどあなたはいつも、私のそばにいてくれたような気がします。何回か、顔出しのzoomもしましたね。イメージどおりの飛鳥さんでした。いつも笑いをとろうとしてくれて、その先に私たちの笑顔があることを知っていて。とてもすてきな飛鳥さんでした。

 あなたとはやはり、企画を乗り越えてきた、という共通の強みがあります。これはいつどうなってもひっくり返りはしない事実です。私たちはこれからも、強い絆を元に、ともに歩いていけるだろうことを強く想像しています。


 しかしながらですね。じつは、あなたとサシでお話をしたということはあまりないのです。だから近いうちに、LINEを使ってサシで話しましょう。あなたがどんなことを考えて今ここにいるのか、私たちが触れ合ったあの日、あなたはどんなことを感じていたのか。そういうのを、ゆっくりと教えていただければと思います。

 私は、ブロックチョコレートを口に放りこみながら、じっくりと聞かせていただきますね。


 これからも、どうぞよろしくね。

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