異世界宿屋のチェック員

美唯かなミソ

第1話 猫のしっぽ釣り

私は今住んでいる国、日本では意外と有名かもしれない。

理由は、数多くのバイトをしていて、やったことの無いバイトなど無く、ほぼ日本全国のバイトが出来る店舗で働いて居たからである。

なぜそんなことするのかって?...理由は、私の夢を叶えるため。私の夢は世界中の猫を助ける事。みんなからは、そんな現実味のないことを言っていないで、ちゃんとした職につけって言われる。でも、私は絶対に猫を助けるって決めたから!だから私は頑張る!

って、そんなこと思ってたんだけど...。

今私は猫カフェに来ていて、猫と戯れてたんだけど...。なんか、くるくる回るおもちゃを持ってきて今電源入れて回してるんだけど...。すっごいぐるぐる回ってるの、普通こんな回らないでしょ?!ってくらい回ってるの...。ほら、もう周りの猫逃げてる...ってかなんか光だし…て...。

コマみたいな速さで回ったおもちゃは青い綺麗な光を放った。

「...何コレ。こんな機能あったっけ?てかめっちゃ綺麗〜。」だなんて言っていたら突然猫のしっぽが私の顔面に絡みついた。

それも特大のしっぽが。

このままだと...。

「も、もふもふの猫のしっぽが、顔面に...。このまま滅んでもいい...。」と私はもふもふのしっぽが顔面に絡みついたまま永遠に匂いでも嗅いでようとしていたら突然しっぽが消えた。

「あ、あれ?私の、私のしっぽは...?」

私はしっぽが消えたので周りをキョロキョロしてしっぽを探していると、凄いことに気がついた。

「あれ、ここどこ?てかしっぽもどこ?」

私が呆然としていると後ろから声が聞こえた。

「ま、まさか、しっぽ釣りで、本当に釣れるなんて...」

私は後ろを振り向く。後ろには若い男と若い女が立っていた。

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異世界宿屋のチェック員 美唯かなミソ @kana0655

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