KAC2022日記

名苗瑞輝

KAC2022日記

 3月1日

 気づいたらKACが始まっていた。ちょうど今日からと言うことで安堵しつつ、方向性について考える。

 二刀流という言葉。きっと去年の流行からだろう。それは刀を二本持つのとは違った意味がある。

 そう言えばバイセクシャルも二刀流と言ったっけ?

 バイと言えば穂積楓。よし、今回は「佐藤くんの失われた××」のスピンオフにしよう。そう決めた。


 3月2日

 二刀流で剣道する動画を見ながら考える。

 正直なところ、剣道部でもなければ、授業では柔道をやっていたので、イマイチ剣道のことがわからない。失策だったかな?


 3月3日

 バイはどちらかというと両刀と呼ぶことを思い出すが、両刀はつまり二刀流の事らしく、とりあえず問題ないと安堵。

 夜になんとか書き上げた。


 3月4日

 第1回「二刀者は一刀も怨ず」を公開。

 昼に次のテーマ「推し活」が発表されてまた頭を抱える。自分にとって推しのアイドルやVTuber、アニメキャラがいないので推し活の考えがよくわからないのでからだ。

 ひとまずこちらもスピンオフで白海シアンに焦点を当てようと思案を開始。シアンだけに。


 3月5日

 今やってる改稿や新作との整合性が取りづらいと感じ、全てをスピンオフにすることを断念。

 前回同様に多岐のジャンルに分けようと考え、異世界ファンタジー方向で考え直し。

 魔法とバーチャルとを組み合わせた話が浮かんで執筆。


 3月6日

 午前中に内容をフィックスし「推し活代理戦争」を公開。

 落としどころが解らなくて、結局パロディに落ち着いてしまったのは力不足だと思う。


 3月7日

 公開済みなので何もなし。


 3月8日

 この日も何もない。

 今年は余裕のあるスケジュールなのがいいなと思った。


 3月9日

 お題「第六感」が発表される。これ去年の「直観」に近い物あるよね。

 とりあえず〆切を確認したら二日後で驚く。カレンダーを見るとここから以後2、3日間隔だと解った。

 平日に2日で書き上げるなんてサラリーマンには厳しすぎるような気がした。

 なので仕事の合間に書くという悪手に出る。結果この日のうちに書き終え「第六の感覚に目覚めた人類」を公開したたが、このやり方ではダメだと思った。

 あと自主企画見ていたら全ての作品を連続したストーリーとする旨のものを募っているのを見つけ、そういう方向性もあるのかと感銘をうけるももはや手遅れ。


 3月10日

 在宅ワーカーだが珍しく出社。

 帰宅後体調不良で倒れる。

 無理に前の日のうちに書き終えて正解だったかもしれない。


 3月11日

 お題「お笑い/コメディ」発表。これも去年であうところの「ミステリーまたはホラー」だよね。ジャンルを絞られると苦手分野は書きづらい。

 とにかくお笑いのセンスは無いのでコメディ路線を即決した。

 少しメタにはなるけれど、既存ラブコメ作品のキャラにラブコメのコメディ要素とは何か考えさせる方向にすれば「コメディ」というテーマのコメディに出来るのではと思いつく。

 主人公に関西出身キャラの大翔を据えることでワンチャンお笑い要素も意識していく。


 3月12日

 大城戸の尻に何が起きたかで頭を抱える。

 悩み抜いた結果、それとなくはぐらかすことを決意。


 3月13日

 坂城陽菜に語らせればどうにでもなると実感。

 スラップスティックという言葉が覚えられなくて何度も間違える。


 3月14日

 「ラブコメのコメって何」を公開。

 次のお題「88歳」の発表。ナニコレ。真っ先に今年88歳を迎えた祖母のことを思い出し、去年の米寿祝いをもとに話を構成しようと決意。

 米寿だけにベージュと安直なギャグもこの時思い浮かぶ。


 3月15日

 コメント貰うもコミュ症なのでどう返答すべきか頭を抱える。

 作品の方は順当に執筆。

 話の筋は実話がベースなだけに書きやすいんだけど、88歳の人間がどのような物の考え方をするのかがあまりピンとこなくて、なんか少し難しく感じた。


 3月16日

 「ベージュヘアに未来を馳せて」を公開。

 次のお題「焼き鳥が登場する物語」が発表される。ここまでのテーマと毛色が違うと感じた。「登場する」って何? 「焼き鳥」じゃダメ?

 とりあえず「焼き鳥そのものがメインテーマにはならない」事と捉え、焼き鳥食べながら話するだけの方向性に決定。

 サッと執筆してみるものの、結局焼き鳥の味付けという焼き鳥主体の内容になり再考。最終的に「好みがそれぞれ違って、今は過ごす時間すら違う仲間」という流れに落ち着ける。


 3月17日

 「三年ぶりの飲み会」を公開。

 余裕をもった公開に一安心。


 3月18日

 お題「出会いと別れ」の発表。これはこの時期に則したかなり無難なお題でやりやすそう。

 しかしただの出会いと別れでは面白くないと考え、相手を「人」ではなく「物」とし、それとわかりづらい叙述をしていくことを考案。


 3月19日

 昨日のうちにあらかた書き終えていたので少し手を加えて「冬の温もり」を公開。


 3月20日

 KACのことは忘れて3連休を満喫。

 髪切ったら今頭に付いているくらいの毛が床に落ちていた。

 前々から少しずつ進めていたプラモデル作りに本腰を入れる。


 3月21日

 お題「私だけのヒーロー」の発表。

 今構想中の新作をヒロイン視点で語ろうかと思ったけれど、ヒーロー要素が薄いと感じてサブキャラを使ってスピンオフで話を考えていくものの、プラモデル作りに没頭しすぎてあまり書けず。


 3月22日

 この日も結局プラモデルの塗装していてあまり書けず。


 3月23日

 夏休みの宿題を9月1日にやるかのごとく、朝から仕事始まるまでに慌てて執筆する。

 そのタイミングで「女子それぞれの視点からどう思ったかを書こう」と2人目の視点を書き、次は3人目と言うところで限界を感じ、2人目の描写をまるっと削除して「好きそれぞれ」を公開。

 タイトルと内容が微妙に合わないが仕方なし。

 次のお題「猫の手を借りた結果」が発表。さっきの失敗を鑑みて早速話を考えて書き始める。


 3月24日

 今度はネタが浮かばない。手が使えない。じゃあどうする? どんなトラブルが起きる? そもそも言霊使いって普段何してるの?

 ここまできたけど、KACの完走は諦めようかなと頭をよぎる。


 3月25日

 無理やり書き終えて「猫の手を借りてしまった」を公開。私用で有給取ってなければヤバかった。

 次のお題「真夜中」が発表され、今度こそと話を考え始め、「夜しか生きられない主人公もしくはヒロイン」と「昼では生活できない世界」の二案が浮かび、後者で執筆開始。


 3月26日

 順調に書き進めたつもりだったが、読み返してみると「夜しか生きられないヒロイン」に主題がすり替わってることに気づく。何故?

 慌てて冒頭を修正する。

 余裕を感じてプラモデル作り。


 3月27日

 とりあえず執筆を完了。ちょっと考えて公開は翌日にしようと決意。


 3月28日

 「宵の逢瀬」を公開。

 最期のお題「日記」が発表されて頭を抱える。

 日記は苦手で、子どもの頃に日記の宿題をため込んだことを思い出す。

 日記がよくわからないので、とにかくここまでのKACを振り返ろうと決めた。

 過去のことを思い出しながら勢いで執筆し、その日のうちに「KAC2022日記」を公開。


 ここまで振り返って。

 疲れた。

 来年またあったらやると思うけど、もうちょっと各作品に趣向を凝らしたいと思う。

 あと二日は厳しいので回数減らしてもうちょっと時間取ってほしい。そんなに完走されたくないのだろうか?


 ここまでお付き合いありがとうございました。

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